βカロテンが多い食べ物は?メディカルドック監修医が一日の摂取量・効果・過剰摂取すると現れる症状などを解説します。

監修管理栄養士:
大隅 加奈子(管理栄養士)
管理栄養士取得後、特定保健指導や病院で栄養管理・栄養指導・給食管理に従事し、現在はフリーで活動中。イベントやセミナーに参加し、みなさまの食生活のお悩みに応えられるよう努めています。
βカロテンとは?

βカロテンは、緑黄色野菜や果物の赤色・黄色・橙色などの脂溶性の色素成分で、カロテノイドの一種です。カロテノイドとは、動植物に含まれる天然色素成分で、カロテン類・キサントフィル類に分類されます。カロテン類のうちビタミンAに変換されるカロテンは約50種類あり、その中でも特に食品から効率よく摂取できるのがβカロテンです。
βカロテンは吸収されるときに小腸壁で酵素によってビタミンAに変換されるため、ビタミンA前駆体(プロビタミンA)とも呼ばれます。また、天然色素として食品添加物にも用いられ、食品や食卓の彩りにも欠かせません。
また、抗酸化力に優れ活性酸素の発生や働き、そのものを取り除く効果があり、抗酸化作用として、老化や免疫機能、がんや動脈硬化など健康維持や生活習慣病予防にも関わる、私たちの体にとって重要な役割を果たしている栄養素です。
βカロテンの一日の摂取量は?

日本人の食事摂取基準2025年版(厚生労働省)では、βカロテンの摂取基準が定められていません。βカロテンは体内でビタミンAに変換されるため、ビタミンAの一日の摂取量を参考に紹介します。
ビタミンA一日あたりの推奨量
成人男性(18~64歳) 850~900㎍RAE/日
成人女性(18~64歳) 650~700㎍RAE/日
妊婦後期(付加量)+80㎍RAE/日
授乳婦(付加量) +450㎍RAE/日
βカロテンは食品から大量に摂取しても、体内におけるビタミンAの必要量に応じて変換されるため過剰症は起こらないといわれています。そのため、耐用上限量は定められていません。サプリメントなど食品以外から摂取する場合、がんなど疾病・死亡リスクが高くなる研究報告もあるため注意が必要です。

