「映画以外の場所で映画を学んでいる気がする」【満島ひかり】ピュアな交友から生まれたパリ撮影

「映画以外の場所で映画を学んでいる気がする」【満島ひかり】ピュアな交友から生まれたパリ撮影

満島ひかりパリの休日。 Hikari Mitsushima IN PARIS

ひかりさんのパリでのとある1日。かつて旅先で出会った友人たちとの、スペシャルであたたかなストーリー。暮らすように旅をして、アーティストたちのクリエイティブを愛する……そんな彼女と仲間たちの、光あふれる素敵な写真たちをどうぞ。

シルクコットンのドレス「Marie(マリー)」2,133€、⾸に着けたラッフルカラー ※写真のカットでは着⽤していないシャツとのセット販売「Valerie(ヴァレリー)」1,242€ ※共に参考価格(共にエコール・ド・キュリオジテ)、その他私物

ハリスツイードのチェスターコート「Coper(コパー)」2,187€、ボウタイ付きシャツ「Bessie(べシー)」783€ ※共に参考価格(共にエコール・ド・キュリオジテ

シルクコットンのドレス「Marie(マリー)」2,133€、⾸に着けたラッフルカラー ※写真のカットでは着⽤していないシャツとのセット販売「Valerie(ヴァレリー)」1,242€ ※共に参考価格(共にエコール・ド・キュリオジテ)

シルクオーガンジーのプリントドレス「Ophelia(オフィーリア)」3,240€、レイヤーで着用したラッフルブルゾン「Michel(ミッシェル)」1,728€ ※共に参考価格(共にエコール・ド・キュリオジテ)、その他私物

ハリスツイードのチェスターコート「Coper(コパー)」2,187€、レイヤーで着⽤したラッフルブルゾン「Michel(ミッシェル)」1,728€、⾸に着けたラッフルカラー ※写真のカットでは着⽤していないシャツとのセット販売「Valerie(ヴァレリー)」1,242€ ※全て参考価格(全てエコール・ド・キュリオジテ)

ラッフル付きブルゾン「Michel(ミッシェル)」1,728€、⾸に着けたラッフルカラー ※写真のカットでは着⽤していないシャツとのセット販売「Valerie(ヴァレリー)」1,242€、⼿に持ったガラスパールのつけ襟「Colette(コレット)」459€ ※全て参考価格(全てエコール・ド・キュリオジテ)

旅でのつながりが生んだピュアな撮影

「ライフイズファンタジー」、そう言葉にする満島ひかり。その生きざまは、「スケール」という概念が存在しないほど広大だ。今回のパリ撮影に至った経緯も、ライフスタイルにしている旅の中で出会った友人たちとの気さくな約束からだった。「一緒にご飯に行こう! と日取りを決めた後で、“ちょっと待って、場所フランスだった”って」と軽やかに笑う。


 


せっかく行くならと、かねてより写真集やジン(自主的な出版物)を作る構想を語り合う仲のフォトグラファー・黄瀬麻衣を誘い、8年ほどの付き合いだという友人の夫・渥美創太シェフが2019年にパリにオープンした一軒家レストラン「MAISON」をロケーションにお願いした。ロゴは映画監督のデヴィッド・リンチが手掛けたという人気店だ。




「リスペクトする夫婦やスタッフのいる大好きな場所。ありがたいことに、ランチの支度時間に1階のサロンで撮影させていただいたのですが、上階にあるキッチンからシェフたちが仕込みをしている音が聞こえてきて、音色がすごく美しかったです」


 


撮影メンバーにはメイクアップアーティストの遠藤弓やヘアスタイリストの前田麻美ら、一流クリエイターが集った。「声をかけたらみんな『いいよ行く行く!』と気さくに応えてくれました」というエピソードに、満島の人望が窺える。そして彼女が纏った衣装は、作家・原田マハとデザイナーの伊藤ハンスによる「ÉCOLE DE CURIOSITÉS(エコール・ド・キュリオジテ)」。毎シーズン、テーマに沿った物語を原田が執筆し、ハンスがデザインを起こすというユニークなブランドだ。




「ハンスとも8年ほど前に知り合いました。メイド・イン・フランスにこだわりつつ、ガラスのビーズで襟を作ったり、フリルに関してはヴィクトリア朝時代の傘を作る技法を採り入れたり、着用したどのデザインにも物語が宿っているんです。服のひとつひとつに名前が付いていて、愛情の深さも好きなポイントです」


 


ここまで多彩で濃い満島の交友術の秘訣は、どこにあるのだろう。




「仕事と絡ませないで旅行に行くことが多いからかもしれません。普段は時間が限られるぶん、出会いも一過性になってしまうことも多くて、自分から時間を作って出向かないとなかなか会えないから。それが嫌で、ここ数年ほどは、“明日仕事がなくなることを怖がらないで旅に出よう”と外に出続けてきました」


 


他者との上辺だけでない絆は、彼女の覚悟の結実でもあった。満島は「映画以外の場所にいる人たちから映画を学んでいる気がする」と微笑んだ。

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