かすみさんを連れ戻すため、すぐるはかすみさんの実家へと車で向かいます。車中で、子どもたちのことを考えていた すぐる。娘たちを自分からうばった かすみさんへの怒りが込み上げ…。
©神谷もち
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妻と娘を連れ戻すため、かすみさんの実家へと向かう すぐる。
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やはり、わが子はかわいいのでしょう。ですが、それはすぐるにとって、所有物のようなものとしてのかわいさなのではないでしょうか…。
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すぐるは、元々、被害妄想でものごとを捉えがちな一面がありました。ここでも、かすみさんが「悪者」として認識されているようですね。
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「ママとパパみたいに」という娘の言葉に、かすみさんの表情がかたまります。
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大人の事情に子どもを巻き込んでしまうことは、とてもツラいですよね。
特に、自分の両親の問題となると、受け入れることは難しい場合もあります。そして、そんな子どもの気持ちを推しはかると、決心がにぶってしまいそうになるのではないでしょうか。
「家族のために頑張ってる」のは同じ
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本作は、モラハラ気質の夫と向き合う専業主婦の姿を通じ、「家族」のあり方を問いかける物語です。
かすみさんは、家事や育児を一手に担い、2人の娘を育てながら、夫・すぐるさんを支えています。日々の生活の中で、子どもたちの将来を考え、家族を思いやり、夫にもねぎらいの言葉を欠かしませんでした。ですが、すぐるさんは、そんな、かすみさんの人生や気持ちに寄り添おうとはしません。
「自分が稼いでいるから」「妻が家庭を守るのは当然」と考え、かすみさんの努力に感謝することなく、思い通りにならないと怒りをぶつけてしまいます…。
そして、すぐるさんのある行動をきっかけとして、かすみさんはついに、「離婚」を意識し始めます。
「家族のために」という気持ちは、本来、互いを思いやることから生まれるもの。独りよがりになれば、それは、ただの「押し付け」になってしまいます。一番近くにいるのは、他でもない「家族」です。家族への感謝や思いを、日々、言葉や行動で伝えることの大切さを、静かに教えてくれる作品です。
記事作成: akino
(配信元: ママリ)

