1931年建造の歴史的建造物で現代アートを堪能
会場となる「UNWIND HOTEL & BAR 小樽」は、1931年に北海道初の外国人専用ホテルとして建てられた「旧越中屋ホテル」をリノベーションしたブティックホテルです。1910年代から1930年代にかけて欧米で流行した「アールデコ様式」の建築美が色濃く残る幻想的な空間で、現代アート作品を鑑賞できる贅沢な体験が待っています。
館内の「UNWIND GALLERY」は、2022年11月に設けられたホテル内ギャラリー。国内外から訪れるゲストに北海道の文化を発信する取り組みの一環として、季節ごとに北海道ゆかりのアーティストの作品を展示しています。
小樽の街で見つけた「心の情景」を表現したワックスアート
小樽に移住して18年を迎える米澤純氏は、小樽の豊かな自然や情緒ある街並み、人々とのふれあいから日々インスピレーションを得ているといいます。本展示では、そうした小樽での出会いを通して自身の内面を見つめ、そこから見えてきた「心の情景」を表現したワックスアート作品の新作4点、旧作30点の計34点が展示されます。
展示作品は、油彩とワックスを用いてキャンバスに立体的に表現した「ワックスアート」です。柔らかでどこか儚い繊細なワックスと、年月を経ながら色が育っていく油絵の具を組み合わせ、私たちが日々感じる様々な心模様を肯定的に表現しています。小樽を旅する方々や地域の方にとって「心の旅」を意識するきっかけになってほしいという、米澤氏の想いが込められた作品群です。
UNWIND HOTEL & BAR 小樽1階の展示空間
