「仮放免家族」で育ったクルド系24歳が語る希望、幼少期に「国へ帰れ」と言われた日本社会で

「仮放免家族」で育ったクルド系24歳が語る希望、幼少期に「国へ帰れ」と言われた日本社会で

●ビザが出ても「差別」は消えなかった

ビザがあっても、彼女は日本社会で"完全な日本人"として扱われるわけではない。小学生のときには「国へ帰れ」と言われたことがある。

中学生になると、自分が何者なのかを考え込み、両親が外国人であることが恥ずかしく思えた時期もあった。

「授業参観に来てほしくないと思ったこともありました。横文字の名前も嫌で、アイデンティティに悩んでいました」

●「人に与えたい」その思いが仕事を変えた

苦しみを超え、彼女は今、落ち着いた口調で自分の生い立ちを語る。

「ようやく、自分の環境を理解できるようになりました。でも、今は"自分探し"をしている感じです。誰かの役に立ちたい。自分の居場所をつくりたいんです」

解体業は、ネットのデマが原因で、クルドヘイトの標的になっている。しかし実際は誤解されている実態も多い。

「クルドの人たちには、言葉の壁やルールの理解不足がある。だからこそ、ちゃんと教育して、正しく働ける環境を整えたいんです」

彼女は最近、アスベスト取り扱いの資格を取得した。今後は重機の資格も取り、父の仕事を支えつつ「コミュニティを守る人材」になりたいと考えている。

「大人を支えれば、その子どもの未来も変わる。そう信じています」

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