その場を収めたのは
そんな時でした。
「ね~、なんで奥さんがいる前で元カノの話とかするわけ?」
割って入ってきたのは従兄弟のY介さんでした。
「普通に考えてありえないから。D子さんに失礼過ぎるだろ」
最初に会った時の印象と違って、真剣な表情です。
その迫力に親族たちは一瞬で静かになりました。
そんなY介さんを見て、D子は第一印象で勝手に判断してしまったことを心の中で詫びました。
並み居る親族の中で、彼が一番の常識人だったかもしれません。
数年後、Y介さんも結婚し、今ではD子たちと家族ぐるみで良い関係を築いています。
【体験者:40代・女性パート、回答時期:2025年11月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:田辺詩織
元医療事務、コールセンター勤務の経験を持つ在宅ワーカー。文学部出身で、文章の力で人々を励ましたいという思いからライターの道へ。自身の出産を機に、育児ブログを立ち上げ、その経験を生かして執筆活動を開始。義実家や夫、ママ友との関係、乳幼児期から中学受験まで多岐にわたる子育ての悩みに寄り添い、読者が前向きになれるような記事を届けている。

