初デートで「鳥貴族」はありなのか
恋愛経験が乏しいと、気にした方がいい点と気にしなくていい点を見定めにくい傾向があります。
ご相談に来た女性・麻紀さん(仮名・34歳)は、マッチングアプリで知り合った男性との初デートが、居酒屋チェーンの「鳥貴族」でした。そこで、モヤモヤしてしまったそうです。麻紀さんは今まで彼氏がいたことがなく、友人に恋愛の相談をしたこともありません。友人の数自体もあまり多くなく、数少ない友達も結婚したり出産したりして、会う機会が減ってきていたそうです。
どう振る舞うべきか一人で抱え込んでいたとき、SNSで筆者のこんな発信を見つけてくれました。
「デートのお店選びを男性に期待しないように。知っているお店の情報が女性の10分の1だから、一生懸命に探した結果がチェーン店かもしれない。嫌なら自分からお店を提案しましょう」
これを読んで、お店が鳥貴族だろうが気にせず会えばいいんだと思えたそうです。
しかし、いろんな男性とやり取りする中で、他にも相手に対して気になるところがたくさん出てくる。仕事の中でも「気にしすぎる」とフィードバックをもらうことがあったため、自分が気にしすぎる性格という自覚はあったといいます。
そこで、出会いの中で大きく判断を誤らないためにと、筆者のところへご相談にやってきました。
なお、“初デート鳥貴族男性”とは特に会話も盛り上がらず、共通点もなかったそう。お互いに「ないな」という空気になり、2回目の約束はせず解散になりました。
プロフィールに“ある建物”を載せた結果
麻紀さんのプロフィールに書いてある趣味は、カフェ・映画などごく無難なもの。仕事についても、何目的の出会い探しなのかも、記載がありません。女性ならば登録するだけである程度「いいね」は来ますが、こんなプロフィールで出会いを繰り返しても、結婚に至る確率は低いでしょう。そこで、インフラ関係の会社で働いていることや、歴史に詳しいほどじゃないけれど、神社・仏閣やお城を見るのも好きなこと、結婚前提の交際を希望していることも盛り込み、プロフィール文と写真を大幅に修正しました。サブ写真には、松本城に行ったときの写真も登録しました。
歴史好きな男性は多いので、歴史に詳しいというほどじゃなくても、史跡に行くのが好きな方や大河ドラマが好きな方は、プロフィールに含めておくことをおすすめします。なお筆者の経験上、歴史好きには高学歴な人が多い印象です。プロフィール変更のおかげか、申し込み(会いたいという意思表示)してくる男性の中に「松本城ですよね」「松本城行きました」など、松本城に食いつく人が何人も現れたのです。タケ(仮名)という2歳年上男性もその一人でした。
以前のプロフィールよりメッセージのやり取りも弾み、会う約束を交わします。カフェで会う約束をしたそうです。

