「歯みがきは1日に何回すべき?」その歯のお手入れ、間違っているかも⁉ 子育て世代は、歯のケアをアップデートして

歯のケアグッズについて教えてください。


歯ブラシの選び方


「自分に合った歯ブラシは人それぞれです。歯ブラシそれぞれの特徴を知って自分の目的に合った歯ブラシを選びましょう。

毛先の形状


<1>『ラウンドカット毛』は、歯ぐきを傷つけないように毛先の1本1本が丸め加工されています。
<2>『超極細毛』は、歯と歯の間や歯周ポケットに毛先が届きやすいです。そのため、歯周病が気になる人に向いています。

毛のかたさ


<1>『ふつう』は、一般的なかたさで、効率よくプラークを除去できます。
<2>『やわらかめ』は、歯ぐきが敏感な人や歯ぐきから出血が見られる人でも安心して使用できます。ただし、プラーク除去率は『ふつう』より低くなり、丁寧な歯みがきが必要です。
<3>『かため』は、プラーク除去率は高いですが、強い力を入れたり大きく動かしたりすると、歯ぐきを傷つける恐れがあります。

歯ブラシの交換の目安


歯ブラシは1ヶ月で1本が目安です。毛先が開くと、効果的にプラークが落とせません。また毛先が開いていなくても、長い間使用していると毛に弾力がなくなり、汚れの落ち具合が低下するので、1ヶ月使用したら交換しましょう。

デンタルフロス・歯間ブラシの使い方


歯と歯の間(歯間部)はプラークが残りやすく、むし歯や歯周病が発生しやすい場所です。すき間が狭い場合はデンタルフロス、すき間が広い場合は歯間ブラシを使います。
歯間ブラシは、使用する部位や歯と歯の間のすき間の広さに合わせて選びましょう(歯と歯の間にスッと抵抗なく挿入できるサイズが◎)。

マウスウォッシュ・デンタルリンスの使い方


マウスウォッシュ・デンタルリンスは主に、口の中の浄化、爽快感、口臭防止に用いられます。用途に応じて選びましょう。
マウスウォッシュは口に入れてすすぎ、吐き出します。一方デンタルリンスは、製品に記載されている使用方法(口に入れてすすいだあとに歯ブラシでブラッシングする、口に含んだまま歯ブラシでブラッシングするなど)が必要です。両方とも使用後に口を水ですすぐ必要はありません」

1年に2回は「かかりつけ歯科医院」で定期健診と歯石除去を受けましょう

「令和6年の厚生労働省の歯科疾患実態調査の歯科健診受診率は58.0%と報告されています。一方、『たまひよ』アプリユーザーのアンケートでは定期的な歯科健診は8.1%、定期的な歯のクリーニングは4.3%と低い状況でした。

子育て世代のママやパパは、まだ口の不具合を感じにくいかもしれません。しかし、美味しく食事をしたり快適な毎日を送ったりするためには、『自宅でのセルフケア』と信頼できる『かかりつけ歯科医院でのプロケア』の両方が大切です。子どもの定期的な歯科受診と同じように、みなさん自身の歯と口の健康も見直してみませんか。
この機会に、かかりつけの歯科医院にご相談の上、定期健診の予約をぜひ入れてみてほしいと願っています」(武儀山さん)

私は妊娠した際に定期的な歯の健診を勧められました。忙しくて時間が取りにくいときもありますが、診てもらうとやはり安心できます。ぜひ参考にしてもらえればと思います。
(取材・文/橋本真理子、たまひよONLINE編集部)

武儀山さん


PROFILE)
歯科衛生士。公益財団法人ライオン歯科衛生研究所に所属し、おもに小児期に向けた歯科保健活動の推進を行っている。

※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※調査は2025年6月実施の「まいにちのたまひよ」アプリユーザーに実施ししたものです。(有効回答数187人)
※記事の内容は2025年8月の情報であり、現在と異なる場合があります。

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