「頑張りすぎ」に悩んで
その後もM子は、このママ友から「なんでそんなに頑張るの?」という質問を何度か受け、そのたびに心が少しずつ疲れていったと話していました。手作りケーキを作るのが特別なことではない、ただ子どもが喜ぶ顔を見たくて作っているだけなのに、そのシンプルな行動がどうしても理解されないような気がして、彼女は心の中で少しずつ距離を置くようになったそうです。
本当に大切なことに気づいた瞬間
その後、彼女は他のママたちとの関係が自然に居心地の良いものになったと感じるようになりました。「手作りケーキ、素敵だね」と言ってくれるひと言がこんなにも温かく感じられるとは、思ってもいなかったのです。自分が大切にしていることを「無駄だ」と言われても、それが他の人には理解されなくても、自分にとって大切なものはそのままでいい。そう思わせてくれたのは、何よりも子どもの「ママのケーキがいちばん好き」という言葉でした。

