骨董市で1500円だった箱入りの「文化人形」。購入後、汚れを落として手入れをすると……? まさかの姿に生まれ変わった様子がX(Twitter)に投稿され、驚きと称賛の声が寄せられています。投稿は記事執筆時点で9万回以上表示され、2000件を超えるいいねが集まりました。これは人形もうれしいだろうなぁ……。
投稿したのは、人形愛好家かつ制作者でもある森下ことり(@morishitakotori)さん。以前には市松人形の着物を着替えさせたときに見つけた思わぬ発見が話題になりました。
今回注目を集めているのは、骨董市で1500円で買った人形をきれいにしたときのビフォーアフターをとらえた2枚の写真です。
森下さんが購入したお人形は、大正から昭和初期にかけて作られた「文化人形」でした。ところどころ破れや汚れが目立つ藍色の箱には、小さく「目も動く」と書かれています。
お人形は薄汚れたピンクのワンピースに同じ色の帽子をかぶり、膝までの白い靴下とストラップが付いた黒い靴を履いています。寝かせると閉じる仕様のまぶた、赤い紅をさした小さな口、白い肌と肩につくほどの黒髪は、おめかしをしている小さな女の子といった印象です。
きれいにする前の人形は全体に黒ずんだ汚れがついており、顔にも少し傷がついていました。約2年前にこの人形を購入したという森下さんは、保管していたもののずっとお人形のことが気になっていたとのこと。汚れを落としてきれいにしてあげることにしました。
汚れを落とし終えた人形を見てみると……面影は残しながら、同じ人形とは思えないほど見事に大変身しています! 森下さんは人形の部品をていねいに洗い、さらに部分的に色を足すことで、いきいきとした健康的な色合いに生まれ変わらせました。曇っていたガラスの瞳を綿棒で拭うと、きらきらと輝きだしたそうです。
ドレスの汚れもしっかりと落としてから、裾と袖、ベルトにレースを付け、胸元には真珠を1粒付けて上品に変身。帽子もおそろいのレースで飾り、いつでもお出かけできそうなすてきな姿になりました。
傷んでいた箱も明るいピンクの花柄に変え、華やかに。中に入れられたお人形が、とっても嬉しそうな表情に見えてきます。
この変身ぶりには森下さんも「別嬪(べっぴん)さんなったよ」と満足な様子。お出かけするのにちょうど良いサイズのお人形に、森下さんは「見たい展示があるので午後から銀座へ 天気良いから歩いて行こうか」と一緒のお出かけを楽しみにしている様子でした。
劇的大変身を遂げた骨董市のお人形に、Xでは「とてもきれいに生まれ変わりましたね。おそろいのアクセサリーをポンと何かひとつ付けてあげて一緒に出かけたいです」「良い方にお迎えしてもらってお人形ちゃんよかったねぇ」「きちんと手入れすればお人形さんもここまで元に戻るのですね、とても愛情が伝わります」「めっちゃ嬉しそう」「かわいなったなあ うれしそうな、でもちょっとはずかしそうなお顔してるわ やさしい人にきれいにしてもらってよかったね」と驚きや称賛の声が上がっています。
画像提供:森下ことり(@morishitakotori)さん

