男性は2度死ぬ?仕事ひと筋だった父が定年後に体験した「生きがい」を失った22年間【体験談】

男性は2度死ぬ?仕事ひと筋だった父が定年後に体験した「生きがい」を失った22年間【体験談】

今まで仕事ひと筋に生きてきた人が、定年退職後にやることがなくなるといった話はよく聞かれることです。自分の父も、同じような体験をしていました。ここでは、その父親の定年後の体験談の一部をお話ししたいと思います。        

男性は2度死ぬって本当?

私の父は2002年に60歳になり、定年退職を迎えました。中学を卒業してから45年の間、転職をすることも一度もなく、大手企業で働くサラリーマンでした。残業などはほとんどなく、定時に帰ってくる父だったというイメージが強いです。仕事ひと筋だった父親が定年退職すると、早速、暇を持て余すようになりました。

これは、サラリーマンの定年後によくある話かもしれません。中にはやることがなくて精神的にまいってしまい、病気になる人もいるようです。私の父はそのようなことはありませんでしたが、在職中はめったになかった「ため息」をよくつくようになっていました。

やはりやることがなくなると、生きがいもなくなってしまうようです。昔どこかの書籍で読んだことがありますが、そこには「男性は2度死ぬ」と書いてありました。1つは「肉体的な死」を指しますが、もう1つは「定年退職」をして、肩書などがなくなることをもう1つの死と呼ぶのだそうです。

「生涯現役」の素晴らしさ

そんな父も、82歳で他界しました。定年退職から22年間、暇を持て余した余生でした。そんな父を見て、「自分はこうなりたくない」と感じることが強くありました。できれば自分も、生涯現役で働いていたいと思うようになったのです。

父はインターネットには一度も触れずに亡くなりましたが、自分はネットを使いこなせる世代です。ですから、ネットを利用して生涯現役を貫こうと決意したのです。

配信元: 介護カレンダー

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