娘の小学校入学を控えていたころのことです。私たち夫婦は共働きのフルタイム。帰宅はいつも夜遅く、学童保育は“絶対に必要”でした。早めに民間の学童へ申し込みを済ませ、あとは結果を待つだけ……そう思っていたのですが、届いた通知を見て目を疑いました。
民間の学童に落ちた!?なぜ?
結果は「落選」。えっ、どうして? 私も夫も正社員でフルタイムなのに? 残業もあるのに?頭が真っ白になりました。慌てて書類を見返すと、夫の就労証明書の内容に違和感が。なんと勤務時間が間違っていたのです!
毎日残業をしているのに「短時間勤務・残業なし」となっていたのです。 私が「これ、どういうこと?」と夫に聞くと、「会社に頼んだだけだよ。間違えるはずないと思ってた」と悪びれもせず言われ、言葉を失いました。
思い返せば、提出期限の直前に夫から手渡された書類を、私は慌ただしい中でそのまま封筒に入れていました。「会社が出す公式書類だから大丈夫」と、疑いもしなかったのです。あのとき、きちんと確認していれば……。と反省しています。
夫の対応にも腹が立ちましたが、最終チェックを怠った自分にも責任があると思いました。その後、公立学童への申込書を提出し、なんとか公立の学童へ行けることになりました。
◇ ◇ ◇
書類のミスが判明したときは、本気で離婚まで考えたけれど、今ではあの失敗を活かし「大事な書類は、任せきりにしない。必ず二人で確認する」とルールを作りました。いつも子どもたちのお世話や書類などは私が担当していて、自分は関係ないと思っていたと夫も反省したようです。あの“落選通知”はつらかったけれど、家族の連携を見直すきっかけになった出来事でした。
著者:花田清美/30代女性・主婦/在宅ワークをしながら家事育児を全てこなしているシングルマザー
イラスト:さくら
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年10月)

