猫が飼い主を『襲ってくる』ときの原因3つ 攻撃的になる理由や対処法も解説

猫が飼い主を『襲ってくる』ときの原因3つ 攻撃的になる理由や対処法も解説

パニック!

ビックリ顔のキジトラ猫

3つ目の理由は、驚いたからです。

運動神経に優れた猫もたまには失敗します。キャットタワーから変な体勢で落ちたところ、たまたま目の前にいた飼い主さんの脚をなぜかガブッ―一見すると、不可解極まりない行動ですが、愛猫なりに実はちゃんとした理屈があります。

簡単に言うと、「八つ当たり」のようなもので、飼い主さんが憎くて攻撃したわけではありません。一時的に動揺した気持ちを、本来関係のない対象に向かって晴らしているだけです。

人間がイライラして空き缶を蹴飛ばすのと同じかもしれません。いわば、空き缶=飼い主さんです。

上記のように、自分の混乱した心理状態を落ち着かせる行動は、動物行動学的には「転嫁性攻撃行動」と呼ばれています。

庭先によその猫が侵入したり、ベランダに鳩が止まったりする場面で、本当は追い払ったり、狩りたいにもかかわらず、現実にはできない、といったもどかしい心理状態を表しています。

もし飼い主さんが突然、愛猫に襲われたら、猫カフェでの浮気を問い詰められているのではなく、偶然にも腹いせの「ターゲット」にされただけかもしれません。決して嫌われたわけではないので、安心してください。

まとめ

攻撃的な表情の猫

今回は、愛猫が飼い主さんを襲う要因として、「過剰なスキンシップ」、「恐怖心」、「腹いせ」の3つを取り上げました。その根底には、自分のペースを好みつつ、一定の警戒心を持った、野性味あふれた動物の姿があります。

愛猫からいきなり攻撃されたら、確かにショックです。ただ、理不尽に思える行動の裏側には猫ならではの理由が隠されています。飼い主さんは、冷静に受け止めて、何がきっかけだったか適切に判断するようにしましょう。

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