糖尿病と診断される血糖値の値とは?Medical DOC監修医が血糖値が上がると現れる症状・原因・基準値などを解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「糖尿病」と診断される「血糖値の値」はご存知ですか?医師が徹底解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
増田 徹也(いわつき内科糖尿病クリニック)
2026年1月より埼玉県さいたま市岩槻区にある「岩槻久木田医院」を継承し、「いわつき内科糖尿病クリニック」を開院。専門の糖尿病を中心に幅広く内科の診療をおこなう。
日本糖尿病学会糖尿病専門医、日本内科学会総合内科専門医、日本老年医学会老年科専門医・指導医の資格を有する。
血液中のブドウ糖濃度、血糖値とは?
一般に血糖値とは血中ブドウ糖濃度を意味します。空腹時か食後など測定のタイミングにより変動します。また、その測定は糖尿病の診断や治療をおこなう上で必要な検査です。
血糖値とは何?
血糖値は血液検査で確認します。一般的には血中ブドウ糖濃度のことを指します。
血糖値の基準値は?(空腹時/食前/食後)
まず血糖値の基準について確認していきましょう。
(a)早朝空腹時血糖値が110mg/dL未満
(b)75gOGTT(75g経口ブドウ糖負荷試験)での2時間値が140mg/dL未満
(a)と(b)を両方満たした場合を「正常型」と判定します。
糖尿病と診断される血糖値の値とは?
ここでは糖尿病、主に2型糖尿病についてご説明します。
糖尿病とは『インスリンの作用が十分でないため、ブドウ糖が有効に使われずに血糖値が普段より高くなっている状態』と定義されています。(インスリンは膵臓から分泌されるホルモンのひとつで、ブドウ糖を筋肉や肝臓や脂肪細胞などに取り込む働きがあります)
では、どのように糖尿病は診断されるのでしょうか?具体的にご説明したいと思います。
糖尿病の血糖値
糖尿病の診断は以下の手順でおこないます。
①早朝空腹時血糖値が126mg/dL以上
②随時血糖値が200mg/dL以上
③75gOGTTの2時間値が200mg/dL以上
④HbA1cが6.5%以上
(随時血糖値 →食事の時間を問わないで測定した血糖値のことです。糖負荷後の血糖値は除きます。)
(HbA1c→ヘモグロビン・エー・ワンシー)
①〜④のいずれかが当てはまると「糖尿病型」と判定されます。
前に記載した「正常型」とこちらに記載した「糖尿病型」のいずれにも当てはまらない血糖値の場合は「境界型」と判定します。
1回の検査で血糖値が「糖尿病型」となり、さらに別の日にもう一度検査を行い、2回以上「糖尿病型」と確認できれば糖尿病の診断になります。(HbA1cだけが2回以上「糖尿病型」に当てはまったとしても、糖尿病とは診断しません)
また、血糖値が「糖尿病型」に当てはまり、かつ次のいずれかの条件をみたせば、1回の検査でも糖尿病の診断となります。
糖尿病の典型的な症状(口渇、多飲、多尿)HbA1cが6.5%以上
確実な糖尿病網膜症
ここまで読んでいただいて、あれ?と思った方もいらっしゃるかもしれません。
実は糖尿病という名前にも関わらず尿の中に糖が出ているかどうかは診断には用いません。そのため糖尿病という名称は今後変更される予定です(話せば長くなってしまいますので、ここでは詳細は割愛します)
また、巷でよく聞くHbA1cだけで糖尿病が診断できるわけではありません。必ず血糖値の基準を満たす必要があります。

