認知症のリスクは、日々の生活習慣によって大きく影響されます。生活習慣を見直すことでリスクを減らすことが可能です。具体的な生活習慣の改善方法や、人との交流や口腔ケアが認知症予防にどのように役立つかを介護福祉士の尾崎さんに聞きました。

監修介護福祉士:
尾﨑 佳奈(介護福祉士)
福祉系の4年制大学卒業、社会福祉士と介護福祉士の資格を保有。中途の聴覚障害がありコミュニケーションに困難があるものの、大学卒業後は障害者支援施設で2年半生活支援員として勤務。その後地域密着型特別養護老人ホームで介護福祉士として5年半勤務。現在は子育てをしながら、主に福祉系のwebライターとして活動中。
編集部
認知症になりやすくなる具体的な生活習慣にはどのようなものがありますか?
尾﨑さん
まず挙げられるのは、過剰な飲酒・乱れた食生活・喫煙です。これらは脳の萎縮や血流の低下、血管の詰まりに関わる要素で、乱れた生活習慣や喫煙を続けると認知症を発症しやすくなります。ほかには運動不足も関係しています。運動不足になると、肥満や糖尿病などの生活習慣病を発症する可能性があります。生活習慣病は認知症の発症原因となりますので、運動不足である人は認知症を発症するリスクが高くなってしまいます。
編集部
生活習慣を見直せば認知症になるリスクを減らすことができますか?
尾﨑さん
生活習慣の見直しは認知症発症リスクを減らす手助けにはなります。そのほかには、サークル活動や趣味の活動・友人とのお茶会などで人との交流を持つこともリスク軽減につながります。またむし歯などを作らないよう口腔ケアに気を付けることも効果があります。
編集部
口腔ケアに気を付けることがなぜリスクを減らすことにつながるのですか?
尾﨑さん
歯が不健康であると栄養価の高いものが摂取しづらくなります。低栄養状態になると脳のエネルギーが不足した状態になり、認知機能が低下してしまうので認知症を発症しやすくなってしまうのです。そのため、歯の健康を保ち、栄養バランスの良い食事をしっかりと摂取することが大切になります。
編集部
人との交流を持つことと認知症にはどんな関係がありますか?
尾﨑さん
人との会話や趣味を楽しむことで、脳を刺激して機能を活性化させることができます。また社会とのつながりを持っていることで孤独感の軽減やうつの予防につなげることができます。活動や集まりの場に行き来することで運動不足の解消にもなり、生活習慣病の予防につなげることもできるのです。
※この記事はメディカルドックにて【認知症になりやすくなる”生活習慣は? 予防法について専門家が解説】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
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