1.トイレのサイズが体の大きさに合わない
猫のトイレは、排泄前後に砂かきができる十分なスペースが必要です。
あまりにトイレが狭いと、猫は小さなスペースでグルグルと回ることになり、足がトイレから出てしまう、排泄物を踏んづけてしまうなどの原因になります。また、広いトイレと比べると砂の飛び散りも多くなりがちです。
最適なサイズのトイレは、猫の体長(鼻先から尾の付け根までの長さ)に対して、1.5倍以上の大きさがあるものです。体長は猫ごとに異なるので、迷ったら1.5倍よりすこし大きいものを選びましょう。
多頭飼育の場合は、頭数+1個が推奨されていますが、みんなで同じトイレを使うこともあるので一番大きな猫に合わせたサイズが適切です。
ただし、小さな子猫に多頭飼い用の大きなトイレを使わせると、砂の量が多すぎて足元が不安定になり、排泄物を隠さない習慣がついてしまうこともあります。子猫には入りやすい小さいサイズも用意しましょう。
2.砂の種類が合わない
猫砂の好みは千差万別で、好みではない猫砂は使いにくいと思われるだけでなく、トイレを我慢したり、トイレ以外で粗相したりするなどの問題行動にも繋がります。
猫砂が好みに合っていないと、「砂を掘る回数が極端に少ない」「トイレの縁に前足をかけたままで入るのを迷う」「排泄後に慌てて飛び出す」「トイレの外で空をかく」など、砂に触れる機会を減らそうとします。
猫砂には鉱物系や紙製、植物性、シリカ系がありますが、これらを選ぶ背景には、飼い主側のメリットが優先されていることもあります。
トイレに入る猫の反応をよく観察し、もし嫌がるそぶりがあれば猫砂の種類を変える必要があります。複数の砂を何種か試して好みを探り、良さそうな砂があれば、今の砂に少しずつ混ぜて慣らしながら段階的に移行しましょう。

