3.設置場所が落ち着かない
トイレは猫が無防備になる場所なので、どんなに暮らしなれた家の中でも騒がしい場所や家族の通る場所は好みではありません。もし、いままでそのような場所でもトイレを使っていたのなら、きっと猫は我慢して使っていた可能性があります。
日本の住宅では十分な広さがない限り、つい「生活スペースの隅」に猫用トイレを置いてしまいがちです。湿気や空気の循環によってはニオイもこもりやすくなるので、飼い主にとってもトイレの場所は重要です。
家の中でも、静かで家族が出入りしない場所を選びましょう。浴室近くなど、湿気がこもりやすく、冬場はとても冷えるのであまり適していません。家族の集まるリビングなら、出入り口の対角の隅などに置くと周囲を見渡せるため猫も安心です。
間取りは住宅ごとにそれぞれ異なるため、トイレを複数個設置して、猫が好きなトイレを選べるようにして最適な場所を探しましょう。
4.出入りがしにくい
排泄物のニオイや猫のプライバシーの問題を考慮したドーム型トイレは、とても人気があります。最近では、砂の飛び散りも抑えられる「上から出入りするトイレ」もあり、トイレの形状はバラエティ豊かです。
これらは飼い主側にも多くのメリットがあるのですが、必ずしも猫が好むとは限りません。たとえば、周囲を囲われた閉鎖的空間に緊張することもありますし、多頭飼いでちょっかいを出す同居の猫がいると、排泄中の猫が出入口周囲の気配を気にすることもあります。
猫の精神的な問題だけであれば、正常に排泄していることから猫の「使いにくさ」に飼い主が気づきにくい傾向があります。
できればオープンタイプのトイレをメインとして、寝室など「トイレ感を出したくない場所」だけに使用するなど使い分けをするとよいでしょう。猫も自分でトイレの形状を選んで使えればストレスフリーでいられます。

