写真:PIXTA
冬の気象現象の中でも、特に危険とされる現象が「ホワイトアウト」です。
視界が真っ白に遮られ、周囲が見えなくなる状況は、運転中の事故や遭難の原因にもなります。
この記事では、ホワイトアウトの仕組みや発生しやすい場所、遭遇した際の正しい対処法、そして事前にできる備えまでをわかりやすく解説します。
冬の安全対策として、ぜひチェックしておきましょう。
ホワイトアウトとは
ホワイトアウトとは、降雪や吹雪などによって視界が白一色となり、進行方向や地形の起伏、地平線などの区別がまったくつかなくなる気象現象です。
距離感や方向感覚が失われ、歩行者や車両の安全な移動が困難となり、遭難や事故の原因となることがあります。主に雪が多い地域で見られ、視界が真っ白なため、白い闇と呼ばれることもあります。
特に冬は天気が急変しやすく、さらに時間帯に関係なくいきなりホワイトアウトが発生することもあり、注意が必要です。また、雪が降っていなくても積雪が地吹雪をもたらし、ホワイトアウトを引き起こすこともあります。
ホワイトアウトが起こる条件
ホワイトアウトが起こると視界が真っ白になり、周囲の状況が全く見えなくなります。
ここでは、ホワイトアウトが発生しやすい気象条件や場所について解説します。
ホワイトアウトが起こる気象条件
ホワイトアウトは、降雪や強風、低温などの気象条件がそろった時に起こります。
特に強風が吹くと、吹雪や積もった雪が舞い上がる地吹雪となり、視界を遮りやすくなります。
また、車の運転中には先行車が巻き上げる雪煙もホワイトアウトを引き起こすことがあります。風が弱くても、道路脇にできた高い雪堤(道路の雪の山)が雪を舞い上げて視界不良を招くケースもあるため注意が必要です。
これらの条件により視界が奪われることで、距離感や方向感覚が損なわれ、遭難や交通事故のリスクが高まります。

