雪がもたらすホワイトアウトとは?発生しやすい場所や対処法を解説

雪がもたらすホワイトアウトとは?発生しやすい場所や対処法を解説

ホワイトアウトの対処法

ホワイトアウトに遭遇した時は、まず慌てず冷静になることが重要です。

車を運転している場合は、すぐにハザードランプやヘッドライトを点灯させて自車の存在を周囲に知らせます。前の車との車間距離を十分にとり、徐々に速度を落として減速しましょう。急ブレーキは避け、低速走行で安全な場所へ移動することが大切です。

停車する場合は後続車に注意しながら、道路の端や駐車場など安全な場所を選びましょう。視界不良時に無理に走行を続けるのは避け、吹雪や地吹雪が収まるまでその場で待機します。車内では換気を行い、一酸化炭素中毒にも注意します。

歩行中の場合は飛散物に注意しつつ、視界が悪い間は無理に動かず立ち止まり、体力の消耗を防ぐことが重要です。

ホワイトアウトという危険な状況に備えるためにも、これらの対処法を把握し、いざというときに対応できるようにしておくことが大切です。

ホワイトアウトへの備え

ホワイトアウトが発生した際に、慌てないためには事前の準備が欠かせません。

写真:PIXTA

まず、天気予報や気象情報のチェックを習慣づけ、悪天候が予想される日は不要不急の外出を控えることが基本です。特に「大雪」「強風(風雪)」「暴風(暴風雪)」などの注意報や警報が発表されているときはホワイトアウトが発生しやすくなります。

また、車で移動する際には気象庁の「今後の雪」情報や国土交通省の「ライブカメラ」をチェックし、道路のリアルタイムの状況を確認しましょう。冬用タイヤやタイヤチェーンの装着を確実に行い、燃料は満タンにしておくことも大切です。

また、車内待機に備え、防寒具や毛布、食料・水などの非常用持ち出し袋も準備しておくのが望ましいです。万が一、車が雪に埋まって動けなくなる事態に備え、スコップや手袋といった雪かきに必要な用具を車内に常備しておくと安心です。

※プロフィール
田頭 孝志
防災アドバイザー/気象予報士
田頭気象予報士事務所。愛媛の気象予報士・防災士。不動産会社の会員向けの防災記事、釣り雑誌にコラムの連載・特集記事の執筆、BS釣り番組でお天気コーナーを担当したほか、自治体、教育機関、企業向けに講演を多数、防災マニュアルの作成に参画。

配信元: 防災ニッポン