「心がざわざわして落ち着かない」のは精神的な限界の一歩手前?対処法も医師が解説!

「心がざわざわして落ち着かない」のは精神的な限界の一歩手前?対処法も医師が解説!

「心がざわざわして落ち着かない」症状が特徴的な病気・疾患

ここではメディカルドック監修医が、「心がざわざわして落ち着かない」に関する症状が特徴の病気を紹介します。どのような症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。

パニック障害

パニック障害は、突然の動悸や息苦しさ、めまいなどの「パニック発作」が繰り返し起こる病気です。発作が起こると「このまま死ぬのではないか」と感じることもあります。発作の恐怖が残り、「また起きたらどうしよう」という予期不安が日常生活を制限してしまうことも特徴です。治療には抗不安薬や抗うつ薬、認知行動療法などが用いられます。

うつ病

気分の落ち込みが続くうつ病でも、胸のざわざわ感や焦燥感、落ち着かなさが初期症状として現れることがあります。特に「非定型うつ病」では、強い不安や過眠、過食などを伴うことが特徴的です。うつ病は誰にでも起こり得る「心の風邪」とも言われ、早期の治療で改善が期待できます。抗うつ薬やカウンセリング、生活指導が主な治療となります。

全般性不安障害

全般性不安障害は、特定のきっかけがなくても「常に不安がある」状態が続く病気です。「とにかく落ち着かない」「根拠のない心配が止まらない」という訴えが多く、集中力の低下や不眠なども伴います。治療は抗不安薬やSSRIなどの抗うつ薬、認知行動療法などを組み合わせて行います。治療には一定の時間がかかります。

「心がざわざわして落ち着かない」症状の正しい対処法は?

日常で心がざわざわして落ち着かないと感じたときには、以下のようなセルフケアを心がけてください。まず、呼吸を整えることが重要です。深い腹式呼吸は自律神経を整える効果があります。静かな場所で、ゆっくりと5秒かけて吸い、7秒かけて吐く呼吸法を数分間続けてみましょう。入浴や温かい飲み物も有効です。ぬるめのお風呂は交感神経の緊張をやわらげ、心身のリラックスに効果的です。温かいハーブティー(カモミールやラベンダーなど)もおすすめです。市販薬としては、抑肝散、加味逍遙散、半夏厚朴湯などの漢方薬が使用されることがあります。ただし、自己判断ではなく、漢方内科や薬剤師と相談のうえで使いましょう。リラクゼーションとしては、ツボ押しやマッサージ、アロマテラピーも有効です。その他、心身を温めること、適度な運動、栄養バランスのとれた食事も効果的です。特にビタミンB群やマグネシウム、トリプトファンはストレス耐性を高める栄養素として知られています。
また、睡眠の質の改善も重要です。寝る前はスマホを見ない、光を減らす、寝室を快適にするなどの工夫が、ざわざわ感の改善にもつながります。

配信元: Medical DOC

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