イソフラボン過剰摂取の副作用とリスク|ホルモン・消化器への影響と適正摂取量

イソフラボン過剰摂取の副作用とリスク|ホルモン・消化器への影響と適正摂取量

イソフラボンは健康に有益な成分ですが、過剰に摂取すると身体に悪影響を及ぼす可能性があります。ホルモンバランスへの影響や消化器系の不調など、摂り過ぎによって生じる副作用を理解しておくことは大切です。ここでは、イソフラボンの過剰摂取によって引き起こされる具体的な症状や、注意すべき健康リスクについて解説します。

中路 幸之助

監修医師:
中路 幸之助(医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター)

1991年兵庫医科大学卒業。医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター所属。米国内科学会上席会員 日本内科学会総合内科専門医。日本消化器内視鏡学会学術評議員・指導医・専門医。日本消化器病学会本部評議員・指導医・専門医。

イソフラボンを摂り過ぎた場合の副作用とリスク

イソフラボンは健康に有益な成分ですが、過剰摂取するとさまざまな副作用やリスクが生じる可能性があります。

ホルモンバランスへの悪影響

イソフラボンの過剰摂取は、ホルモンバランスに悪影響を与える可能性があります。エストロゲン様作用が強くなりすぎることで、月経周期の乱れや月経量の変化が生じることがあります。特に若い女性では、正常なホルモン分泌が阻害される可能性があります。

男性においても、過剰なイソフラボン摂取はテストステロンの分泌に影響を与える可能性があります。精子の質や量に変化が生じたり、性機能に影響を及ぼしたりする場合があります。ただし、通常の食事レベルでの摂取では、このような影響は報告されていません。

甲状腺機能にも影響を与える可能性があることが指摘されています。大量のイソフラボン摂取により、甲状腺ホルモンの合成や分泌が阻害される場合があり、甲状腺機能低下症のリスクが高まる可能性があります。

内分泌系全体のバランスが崩れることで、副腎皮質ホルモンや成長ホルモンなど、ほかのホルモンの分泌にも影響を与える可能性があります。これにより、体調不良や疲労感、睡眠障害などが引き起こされることがあります。

消化器系への影響

大量のイソフラボンを摂取すると、消化器系にさまざまな症状が現れる場合があります。腹痛、下痢、便秘、腹部膨満感などの胃腸症状が報告されています。特に大豆製品を大量に摂取した場合に、これらの症状が現れやすいとされています。

大豆に含まれるオリゴ糖やタンパク質も関与している可能性があり、消化不良や腸内ガスの発生が増加することがあります。これにより、社会生活に支障をきたすような腹部膨満感やガスの産生が生じる場合があります。

胃酸の分泌にも影響を与える可能性があり、胃もたれや胸やけなどの症状が現れることがあります。特に胃腸が弱い方では、これらの症状が顕著に現れる場合があります。

腸内細菌のバランスにも変化を与える可能性があり、腸内環境の悪化により、便通異常や腹部不快感が生じることがあります。ただし、適量の摂取であれば、むしろ腸内環境の改善に寄与することが多いとされています。

まとめ

イソフラボンは大豆製品を中心とした食品に豊富に含まれ、女性ホルモン様作用により更年期症状の軽減や骨粗鬆症の予防などの健康効果が期待されています。適切な摂取量は1日30-50mgとされていますが、不足すると更年期症状の悪化や骨密度低下のリスクが高まり、過剰摂取するとホルモンバランスの乱れや消化器症状などの副作用が生じる可能性があります。日常の食事で納豆、豆腐、豆乳などをバランス良く取り入れ、個人の体質や生活習慣に応じて摂取量を調整することが重要です。

参考文献

大豆及び大豆イソフラボンに関する(厚生労働省)

大豆イソフラボンを含む特定保健用食品の安全性評価の基本的な考え方(内閣府食品安全委員会)

大豆の機能性成分に関する研究(東京大学大学院農学生命科学研究科)

配信元: Medical DOC

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