騒音性難聴の治療
現在、騒音性難聴に対する有効な治療方法は確立されていません。
有毛細胞が不可逆的な障害を受ける前の段階であれば、こまめに耳を休ませることで聴力が回復することもあります。
耳閉感や耳鳴りなどの症状が現れた際は、休息したり耳栓を使用したりして騒音から耳を守り、定期的に休息を設けるようにしましょう。
騒音性難聴は治療が難しい疾患であり、これらの治療をおこなっても聴力が回復しないこともあります。
症状に気がついた際には、耳を休ませて早めに受診することが重要です。
騒音性難聴になりやすい人・予防方法
騒音性難聴は、工場作業員や建設作業員、航空機整備士や鉄道関係者など、日常的に大きな音にさらされる環境で働いている人がなりやすいです。
予防方法としては、遮音性の高い耳栓を使用することや騒音環境での連続的な作業を避けること、定期的に耳を休ませること、規則正しく十分な睡眠をとることなどが挙げられます。
また、騒音作業に従事している人は、労働安全衛生法に基づいて6カ月ごとに1回の頻度で聴力検査を受けることが義務付けられています。
騒音作業をともなう仕事に就く前は、選別聴力検査を含む就業前健康診断も受ける必要があります。
健康診断の結果、聴力低下が認められた場合は騒音作業時間の短縮や配置転換など、状況に応じた措置に従う必要があります。
定められた健康診断は必ず受けて、耳閉感や耳鳴りなどを感じた場合は早めに耳鼻科を受診しましょう。
関連する病気
音響性難聴(音響外傷)
ヘッドフォン難聴
感音性難聴
参考文献
WHO「Safe Listening Devices and Systems2019.」
厚生労働省e-ヘルスネット「ヘッドホン難聴(イヤホン難聴)について」
厚生労働省e-ヘルスネット「有毛細胞」
厚生労働省「騒音障害防止のためのガイドライン」
一般社団法人日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会「難聴のリスクを生む、危険な音量とは」
日本聴力保護研究会「騒音性難聴とは」

