大手探偵社も実感する浮気傾向の変化:マッチングアプリ経由の出会い増加

続いて、「調査対象者の浮気の傾向について、昔と比べての増減の実感」を項目別で尋ねたところ、出会い方や形態はオンライン化・多様化が進んでおり、「マッチングアプリ」や「オンラインゲーム・配信」を通じた出会いが増加傾向にあることが示されました。匿名性の高さや手軽さが、倫理的な抑制を弱めていると考えられます。
また、女性側の浮気や既婚者同士の浮気関係増加の背景には、女性の社会進出やSNS利用による「出会いの機会の均質化」があると考えられます。
特に既婚者同士の場合、「お互いに家庭を壊したくない」という利害が一致しやすく、秘密を守りやすい関係として選ばれている可能性もあるでしょう。
探偵が直面する最大の障壁は対象者の警戒心と予測不能な行動

最後に、「浮気調査の現場で、実際によく直面する課題」について尋ねたところ、「調査対象者が警戒して尾行が困難(37.6%)」「調査対象者が予想外の行動をとる(35.6%)」「決められた期限内に証拠を収集するのが難しい(33.2%)」が上位になりました。
対象者の「警戒心」や「突発的な行動」が上位を占めたことから、探偵業務における最大の障壁は、物理的な追跡技術よりも、不確定要素の多い人間の心理や行動を読み解く「予測の難しさ」にあります。
このような不測の事態にでも調査を成功させるためには瞬時の判断力と、対応する現場適応力が、必要になります。
限られた期間や依頼主の予算内で、法的効力のある決定的な証拠を収集しなければならないという制約も現場の重圧となっているようです。条件が厳しくなるほど、プロとしての手腕が問われるでしょう。
