【クマ被害】殺処分の “賛成派”“反対派” の割合は? 1000人アンケート調査に見る、日本人の「危機意識」

【クマ被害】殺処分の “賛成派”“反対派” の割合は? 1000人アンケート調査に見る、日本人の「危機意識」

クマ出没「不安感じる」8割弱

 住宅地でクマが目撃されるケースが相次いでいる昨今。ドングリなど山林でのエサが不作になったり、人里の耕作放棄地が増えたことで山と人間の生活圏の境界があいまいになったりと、さまざまな理由が指摘されている。このたびナビット社がクマについてのアンケート調査の実施、その結果を発表しました。

 調査は2025年11月、20~80代の男女1000人を対象にウェブ上で実施したもの。まず、クマの出没に対して不安を感じるかと尋ねたところ、感じる43.0%、どちらかと言えば感じる35.9%、どちらかと言えば感じない9.5%、感じない11.6%となり、実に8割近くが不安を感じていることが明らかになりました。

 クマ被害と聞いて最初に連想するものは、人的被害が81.6%とこちらも圧倒的。以下、農作物被害、家畜被害などが挙げられています。また、クマ被害の情報を得る手段は新聞やテレビ、ラジオが最も多く、ほかSNSやインターネット、自治体の広報や公式サイトと続きました。

 住宅地にクマが出没した際の対処法として適切だと思うものを選んでもらったところ、こちらは多い順に、かわいそうだが殺処分はやむを得ない、危険だから早急に殺処分すべき、可能な限り殺処分せずに捕獲すべき、分からない、山へ帰すべき、という結果に。積極的・消極的を合算した殺処分支持派は7割超を占めています。

 また、クマ対策において政府や自治体に求めることについての自由回答では「クマが人里に降りてくるのは、クマが食べるドングリが少ないのが原因だと聞いた。時間は掛かるかもしれないがブナ科の植物を今後育ててもらいたい」「ドローンを使ってドングリを山に巻くことはできないか、またメガソーラーが増えたからクマの居場所がないのでは、などを検討してほしい」「全てのクマを駆除するべきなのだろうか? 何か他に方法はないのだろうか? 人に被害が及ぶのは困るがクマだけが悪いわけではないと思うので駆除の他にも対策を考えてほしい」などの意見が寄せられました。

 同社はクマ被害について「一度荒らされると、作物だけではなく地域の暮らしと経済まで揺らす深い連鎖がある」と指摘しています。

(LASISA編集部)

配信元: LASISA

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