「多形日光疹」の原因・特徴を医師が解説 紫外線Aが引き起こすアレルギー反応とは

「多形日光疹」の原因・特徴を医師が解説 紫外線Aが引き起こすアレルギー反応とは

多形日光疹の治療

多形日光疹では、出現した症状を抑えるためにステロイド薬や抗ヒスタミン薬などの薬を用いて治療します。

皮膚の湿疹・痒みに対してはステロイド薬が効果的です。ステロイド薬は皮膚の炎症を抑える作用があるので、赤みや痒みといった多形日光疹の症状を抑える効果が期待できます。

症状が強い場合には抗ヒスタミン薬を使用します。多形日光疹はアレルギー性疾患であるため、体内でアレルギー反応を起こす物質の作用を抑える抗ヒスタミン薬が有効です。

多形日光疹になりやすい人・予防の方法

多形日光疹は原因が解明されておらず、発症しやすい人もわかっていない病気です。
免疫系が関与している可能性があるため、自己免疫疾患がある人やアレルギー体質の人で発症しやすいと考えられています。

予防方法は日光に肌を晒さないことが重要です。帽子をかぶることや長袖を着ること、室内では遮光カーテンを利用して紫外線を遮断することが多形日光疹の発症予防になります。
短い時間でも帽子や日傘を利用し、日光に皮膚が触れないようにこころがけてください。

また、紫外線をカットする日焼け止めも効果的です。日焼け止めによって皮膚に到達する紫外線が遮断されれば、多形日光疹を予防できる可能性があります。日焼け止めに表記されているSPF(数字で表記)・PA(+の数で表記)のうち紫外線Aの遮光効果を表すものはPAなので、PAの+が多い商品がとくに有効です。


関連する病気

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全身性エリテマトーテス

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参考文献

一般社団法人 徳島県薬剤師会 お薬と光線過敏症

戸倉新樹 光アレルギーの発症機序と対策 日本内科学会雑誌 第96巻 第5号 2007

関西医科大学附属医療機関光線過敏症

滋賀医科大学附属病院紫外線から肌を守れ

市橋正光 紫外線による皮膚障害とアレルギー疾患 アレルギー 56 巻7号 p. 670-678 2007

配信元: Medical DOC

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