「寒気と吐き気」は起こる原因は?感染症の他にお酒・生理前・食べ過ぎなど状況ごとに解説!

「寒気と吐き気」は起こる原因は?感染症の他にお酒・生理前・食べ過ぎなど状況ごとに解説!

ケース別の寒気と吐き気の症状の主な原因と対処法

寒気や吐き気は、必ずしも病気が原因とは限りません。私たちの日常生活における何気ない行動が、体の不調を引き起こすきっかけになることもあります。特によく見られる「飲酒」や「食事」に関連するケースに焦点を当て、なぜ症状が現れるのか、そしてどう対処すればよいのかを見ていきましょう。

飲酒後の寒気と吐き気の症状で考えられる原因と対処法

アルコール分解過程で生じるアセトアルデヒドという有害物質が体内に蓄積すると、激しい吐き気や寒気、頭痛を引き起こします。これはいわゆる「二日酔い」や「急性アルコール中毒」の症状です。アルコールの利尿作用で脱水状態になり、体温調節機能が乱れて寒気を感じることもあります。
まずは常温の水やスポーツドリンクで水分を補給し、代謝を促して毒素を排出することが重要です。意識が朦朧としている場合は、すぐに救急車を呼んでください。

食べ過ぎで寒気と吐き気がする症状で考えられる原因と対処法

食べ過ぎにより胃が過度に引き伸ばされると、迷走神経反射が起こり、冷や汗や寒気、吐き気が生じることがあります。また、消化不良により胃の内容物が停滞し、胃酸が逆流することでも不快感が強まります。
まずはベルトや衣服を緩めて右側を下にして横になり、胃の消化活動を助ける体勢をとりましょう。市販の消化酵素剤や胃薬を服用するのも有効です。翌日はお粥やうどんなど消化に良い食事にし、胃腸を休ませることが回復への近道です。

すぐに病院へ行くべき「寒気と吐き気」に関する症状

ここまでは症状が起きたときの原因と対処法を紹介しました。
応急処置をして症状が落ち着いても放置してはいけない症状がいくつかあります。
以下のような症状がみられる際にはすぐに病院に受診しましょう。

寒気と吐き気があって激しい頭痛や意識障害がある場合は、脳神経外科・救急科へ

寒気と吐き気に加えて、ハンマーで殴られたような激しい頭痛、首筋の硬直、ろれつが回らない、意識が遠のくといった症状がある場合は、くも膜下出血や髄膜炎(ずいまくえん)などの脳神経系の重篤な疾患が疑われます。これらは一刻を争う状態であり、命に関わる危険性が非常に高いです。ご自身や家族で判断して様子を見ることは絶対に避け、ためらわずに救急車を要請するか、救急対応が可能な総合病院の脳神経外科などを直ちに受診してください。

配信元: Medical DOC

提供元

プロフィール画像

Medical DOC

Medical DOC(メディカルドキュメント)は800名以上の監修ドクターと作った医療情報サイトです。 カラダの悩みは人それぞれ。その人にあった病院やクリニック・ドクター・医療情報を見つけることは、簡単ではありません。 Medical DOCはカラダの悩みを抱える方へ「信頼できる」「わかりやすい」情報をお届け致します。