倒れた母をそのままに「出勤」、死体遺棄事件で浮かぶ「家族の歪んだ日常」と現実逃避

倒れた母をそのままに「出勤」、死体遺棄事件で浮かぶ「家族の歪んだ日常」と現実逃避

●別居の長女宅を尋ねても「真実」を言えず

7月21日、被告人は別居する長女の家を訪れ、「最近、母親が起きてこない」と話した。しかし、実際の状況を話せば驚かせると考え、ありのままを伝えることはできなかったという。

被告人が長女宅から自宅へ戻る途中、次女がようやく通報した。家に到着すると、すでに警察が来ていた。

被告人は「母親はベッドで寝ていた」と嘘の説明をしたが、すぐに見破られた。真夏の時期であったため、遺体は一部腐敗が進み、ウジ虫も付着していた。検視の結果、急性心不全と診断され、暴行の可能性は否定された。

●長女に死亡が伝えられたのは「発覚から一週間後」

警察が事件を把握してから一週間後の7月28日、長女にようやく母の死亡が伝えられた。

被告人が警察に携帯電話を押収されていたという事情はあるが、長女は、この間、被告人から何の連絡もなかったことに強い憤りを示している。

また、長女が次女と話した際、次女は「形見分けをしなきゃ」などと話しており、葬式の手配は長女が担当することになった。長女は次女と被告人に対して、怒りだけでなく、情けなさなど複雑な感情を供述している。

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