内耳炎の治療
内耳炎の治療では、まず炎症を抑えるために抗生物質や抗菌薬などの薬剤を使用します。
慢性中耳炎が原因の内耳炎では、薬剤による治療に加えて、中耳炎の手術をおこなう場合もあります。
この手術は鼓膜形成術や鼓室形成術と呼ばれ、慢性中耳炎を治すことで内耳への影響も防ぐことを目的としています。
中耳炎は内耳へ影響を及ぼしやすく、また内耳は構造的に複雑で繊細であるため、異変を感じた場合は早期に治療する必要があります。
内耳炎になりやすい人・予防の方法
内耳炎は主に中耳炎の悪化から引き起こされるため、慢性中耳炎や真珠腫性中耳炎を患っている人は内耳炎の発症リスクが高まるため、中耳炎の適切な管理と治療が重要です。中耳炎を発症した場合は、できるだけ早く受診して適切な治療を受けることが、結果的に内耳炎の予防につながります。
ヘルペスウイルスやムンプスウイルスなど、何らかの感染症によって内耳炎を発症した場合は、原因となっている感染症の治療を受けることが内耳炎の予防となります。
聴力低下や耳鳴り、めまいや吐き気などの症状を感じた場合は、できるだけ早く医療機関を受診しましょう。
関連する病気
メニエール病良性発作性頭位めまい症急性中耳炎慢性中耳炎
真珠腫性中耳炎
参考文献
一般社団法人日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会「耳の症状」
一般社団法人日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会「めまいの原因・治療法そして、めまい治療に関する誤解」
厚生労働省e-ヘルスネット「難聴」
兵庫医科大学病院もっとよく知る病気ガイド「めまい」
東邦大学医療センター「内耳疾患」
慶應義塾大学病院医療・健康情報サイト「人工内耳」
永井賀子他「急性中耳炎から内耳障害を生じた症例の検討」東京医科大学耳鼻咽喉科学分野

