【自分が自分でない感覚】魂が抜けるような症状とは?原因や治療法を医師が解説!

【自分が自分でない感覚】魂が抜けるような症状とは?原因や治療法を医師が解説!

突然、自分が自分ではないように感じたり現実から切り離されたように感じたりすることはありませんか?

こうした症状は、解離性障害と関係している可能性があります。解離性障害は、強いストレスやトラウマによって、記憶の喪失や現実感の喪失などの症状がある障害です。

この記事では、魂が抜けるような感覚の正体・解離性障害の主な症状・原因・治療法について詳しく解説します。

解離性障害について理解し適切な対応を知って、不安を和らげることができたら幸いです。

伊藤 有毅

監修医師:
伊藤 有毅(柏メンタルクリニック)

専門領域分類
精神科(心療内科),精神神経科,心療内科。
保有免許・資格
医師免許、日本医師会認定産業医、日本医師会認定健康スポーツ医

魂が抜けるような症状が見られる病気は?

魂が抜けたような感覚は、精神的な疾患が関係している可能性があります。代表的なものが解離性障害です。強いストレスや過去のトラウマが原因で、記憶・意識・自己の感覚が分離される精神疾患です。症状が進行すると、自分が自分でないように感じたり、現実とのつながりが薄れたりすることがあります。解離性障害は、魂が抜けたような感覚と深く関係している病気の一つです。症状が続く場合や日常生活に影響を及ぼしている場合は、専門医に相談し、適切な治療を受けることが必要です。

解離性障害の原因

解離性障害は、強いストレスや過去の心的外傷が引き金となる精神疾患ですが、そのメカニズムは完全には解明されていません。しかし、研究ではいくつかの要因が関与すると考えられています。解離性障害の原因とされているものは、以下の3つです。

ストレス
心的外傷
解離が生じやすい素質

詳しく解説します。

ストレス

強いストレスは、解離性障害の一因です。ストレスが蓄積すると、特に強い不安や恐怖を感じた際、脳は心理的な負担を軽減するために現実とのつながりを一時的に遮断することがあります。長期間にわたる職場のプレッシャー・対人関係のトラブル・家庭内でのストレスなど、慢性的なストレスによって睡眠不足や体調不良が続くと、脳の機能が低下します。すると、現実感の喪失や自己の感覚が薄れることがあるためです。ストレスの影響は個人差がありますが、適切なストレス管理によって症状の悪化を防ぐことができます。

心的外傷

過去のトラウマや強い精神的ショックも、解離性障害の発症に深く関わっています。耐えがたい記憶や感情を抑え込むための防衛反応として、解離症状が現れることがあります。幼少期に経験した虐待や、重大な喪失体験などが主な原因です。脳がその記憶を切り離して精神的ダメージを軽減しようとする防衛反応として、解離症状が現れる場合があります。事故・災害・暴力の被害など極度の恐怖を伴う出来事を経験すると脳がその記憶を断片化し、現実感が薄れたり、自分が自分ではないように感じたりすることがあります。また、トラウマの記憶を思い出さないようにするために、無意識のうちに解離を引き起こすことも症状の一つです。長期化や再発のリスクが高いため、専門的な治療が必要です。

解離が生じやすい素質

解離性障害は、誰にでも発症するわけではなく、解離が生じやすい素質を持つ方が発症しやすいと考えられています。生まれつきの気質・親との関係性・幼少期のストレス環境などが影響して、現実との境界が曖昧になりやすいとされるためです。幼少期に強い孤独を感じたり、周囲との関係が不安定だったりした方は、自己を守るために現実逃避の手段として解離を経験しやすいとされています。適切なストレス管理や心理的サポートを行うことで、症状の予防や悪化の防止が必要です。

配信元: Medical DOC

提供元

プロフィール画像

Medical DOC

Medical DOC(メディカルドキュメント)は800名以上の監修ドクターと作った医療情報サイトです。 カラダの悩みは人それぞれ。その人にあった病院やクリニック・ドクター・医療情報を見つけることは、簡単ではありません。 Medical DOCはカラダの悩みを抱える方へ「信頼できる」「わかりやすい」情報をお届け致します。