きゅうりを効率的に摂取する方法

下ごしらえのポイント
生で食べる場合は、塩を振って板ずりをすると色が鮮やかになり、とげや渋みが取れて食感も良くなります。酢の物にする際は、立て塩(薄い塩水)につけて余分な水分をほどよく抜くことで味がなじみやすく、よりおいしく仕上がります。咀嚼力や消化機能が低下している高齢の方には、皮を剥くと食べやすくなります。また離乳食にする場合は、月齢に合わせて加熱したりすりおろしたりといった工夫が必要です。
ビタミンC保持のポイント
きゅうりには、ビタミンCを分解する酵素(アスコルビナーゼ)が含まれています。熱や酸で働きが弱まりやすいため、塩を振ったり酢やレモン汁を加えることで、ビタミンCの損失を防げます。
きゅうり炒めのポイント
【きゅうりと竹輪の炒め物2人分】
生で食べることが多いきゅうりですが、炒めてもおいしくいただけます。きゅうり2本と竹輪3本を5mmの斜め切りにし、混ぜ過ぎないように油でサッと炒めましょう。歯ごたえを残すため、炒め過ぎないことがポイントです。味付けは、和風だしの素小さじ1と塩・こしょうで整えます。加熱時間が長すぎるとカリウムやビタミンCなどの水溶性栄養素が減少するため、他の具材と合わせる場合はきゅうりを最後に加えると栄養と食感を維持しやすくなります。
きゅうりの保存方法と期間

保存方法
きゅうりは乾燥に弱く、水分が失われるとハリがなくなり、ビタミンCも減少しやすくなります。また、5℃以下の環境では低温障害を起こしやすく、食味の劣化につながるため、温度管理が重要です。保存に適した温度は 10〜15℃ 前後とされ、なるべく冷やしすぎない環境で、適度な湿度を保ちながら 保存するのがポイントです。家庭では、軽く水気をふき取り、キッチンペーパーで包んでポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で立てて保存すると鮮度が保ちやすくなります。
保存期間
きゅうりの水気をしっかり拭き取り、乾燥を防ぐためにポリ袋に入れましょう。密封はせず、冷蔵庫の野菜室にへたを上にして立てて保存すると、4〜5日ほど鮮度を保つことができます。冬場は冷蔵庫よりも風通しの良い冷暗所の方が日持ちしやすく、みずみずしい食感を維持できます。

