10歳年上のマサトと結婚したマミ。職場の人間関係に悩み、仕事を辞めたマミに、マサトは「俺がちゃんとした奥さんにしてあげる」とプロポーズ。しかしマミの両親は結婚に猛反対。「妻として彼女に僕を支えてほしい」とマサトは懇願するも許しを得られず、2人は反対を押し切って強引に結婚。
結婚後、なんとか両親との関係を修復したマミは、妊娠し、娘を出産。涙を流して喜ぶマミでしたが、マサトは出産直後のマミをねぎらうより先に「ママとは違ってしっかり者になるんだぞ、アミ!」と娘を通してマミを見下す発言。さらには、その場で勝手に娘の名前を決めたのでした。
育児が始まると、マサトの心ない言動はエスカレート。マミの母が定期購読してくれた月齢ごとに届く絵本が気に入らず暴言を吐き、ワンオペ育児に疲れるマミにに対し、部屋が散らかっていることを指摘し「家庭を支えることは、妻としての最低限の仕事だ」と高圧的な態度。そんなマサトにマミは不満を募らせ……。
夫が敵意を向けるのは…
マサトからの心ない言葉の数々に、私は傷ついていました。今なら、両親がこの結婚に反対した理由もわかります。
家事・育児は私の仕事と決めつけ、マサトは何ひとつ手伝ってくれず……。
















マミさんが家事に追われていると、アミちゃんが泣き出してしまいました。
すぐ近くにいるマサトさんは、泣いているアミちゃんに見向きもせず「泣いてるよ」とだけ言います。
さらには、泣き止まないアミちゃんをあやすマミさんを横目で見ながら舌打ちし、「泣き止ませられないのかよ。しっかりしろよ。母親だろ?」と……。
「それとさぁ、もう絵本断ったら? 古いのも捨てたら?」
そう言って、不満を吐き出し始めたマサトさん。
マミさんが「でも、お母さんが……」と反論しようとすると、マサトさんは「お母さんがなんだって言うんだよ? 他人が俺ら家族のことに関わってくんじゃねえよ」とマミさんの両親への敵意をあらわにしたのです。
「マミはもうあいつらの子どもじゃなくて、俺の妻だろうが」
あまりにひどい言葉を浴びせられ、マミさんは涙を流しながら「私は私なのに……」と絶望するのでした。
◇ ◇ ◇
マミさんが大切にしているご両親の存在を真っ向から否定し、贈り物さえも捨てさせようとする姿は、単なる不満ではなく支配欲の表れではないでしょうか。妻を実家から引き離し、自分に服従させようとするのは、モラハラ以外のなにものでもありません。
もし自分の大切な人たちを不当に貶めたり、関係を断つよう強要されたりしたときは、我慢して従うのではなく、決して譲れない一線として、きちんと「NO」を突きつける勇気を持ちたいですね。
ひとりで思い悩まず、つらいときは遠慮せずに周囲に助けを求めましょう。頼れる人が思い当たらない場合は、専門機関に相談することもできます。相談窓口をいくつかご紹介します。
※よりそいホットライン(一般社団法人 社会的包摂サポートセンター)
ガイダンスで専門的な対応も選べます(外国語含む)
0120-279-338 つなぐ ささえる(フリーダイヤル・無料)
岩手県・宮城県・福島県から 0120-279-226 つなぐ つつむ(フリーダイヤル・無料)
※こころの健康相談統一ダイヤル
電話をかけた所在地の都道府県・政令指定都市が実施している「こころの健康電話相談」等の公的な相談機関に接続します。
0570-064-556 ※相談対応の曜日・時間は都道府県によって異なります。
※DV相談ナビ
全国共通の電話番号(#8008)に電話をすると、お近くの都道府県配偶者暴力相談支援センターにつながります。
#8008(はれれば)※相談対応の曜日・時間は都道府県によって異なります。
著者:マンガ家・イラストレーター ゆる山まげよ

