扁桃肥大の治療
扁桃肥大は特別な症状がない場合は、子どもでも大人でも治療の必要はありません。
ただし、扁桃が大きくなりすぎて日常生活に影響がある場合、手術で取り除くことが検討されます。
手術療法
手術療法には喉の奥にある扁桃腺を取り除く「口蓋扁桃摘出術」や、鼻の奥にあるアデノイドを切除する「アデノイド切除術」があります。
全身麻酔下で行われ、開口器で口を開いて電気メスなどの器具で両側の扁桃を摘出します。
手術は子どもにとって負担が大きいため、慎重に検討する必要があります。
手術は口蓋扁桃摘出術とアデノイド切除術を一緒に行うこともあれば、どちらか一方だけ行うこともあります。
手術の時間は1時間ほどで、口の中を切るため身体の外に傷は残りません。手術を行った場合、1週間程度の入院が必要です。
鼓膜チューブ留置術
扁桃肥大が原因で中耳炎が起こっている場合は、鼓膜に小さなチューブを挿入する「鼓膜チューブ留置術」を行うことがあります。
耳の奥の部分にたまった液体を耳管を通して鼻の奥に抜けやすくすることが目的です。
これにより、耳がふさがった感じや聞こえにくい状態の改善が期待できます。
鼓膜の穴はチューブを抜けば自然に閉じます。
留置したチューブは、2年以内に自然に抜けることがほとんどです。
扁桃肥大になりやすい人・予防の方法
扁桃肥大は幼児期に多いことが特徴です。
生理的な扁桃肥大は特に問題がないことがほとんどで、予防法もありません。
ただし、炎症による肥大の悪化を防ぐために、扁桃炎の予防に努めましょう。
生活上の予防
バランスの良い食事を摂ること、しっかりと休むこと、そして定期的に運動することが、体の防御機能を強くします。
乾燥した空気は喉を刺激するため、適切な湿度を保つことも重要です。
冬場には、加湿器を使って部屋の湿度を管理することが効果的です。
感染予防
細菌やウイルスを体内に入れないようにしましょう。外出時にはマスクの着用、外出から帰ったときや食事の前などには手洗いやうがいといった基本的な感染予防を徹底することが大切です。
関連する病気
扁桃炎アデノイド肥大
睡眠時無呼吸症候群扁桃炎
浸出性中耳炎
口腔乾燥症
参考文献
国立病院機構大阪医療センター扁桃炎・扁桃肥大・アデノイド肥大
アデノイド / Adenoid | e-ヘルスネット(厚生労働省)
睡眠不足や睡眠障害、子どもへの大きな影響 | e-ヘルスネット(厚生労働省)
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会口腔・咽頭の病気
千葉県医師会扁桃肥大について
愛知学院大学 心身科学研究所扁桃肥大が与える発声・発話機能への影響
日本医師会治療は必要?-扁桃肥大(へんとうひだい)
東京医科大学茨城医療センター耳鼻咽喉科
小児扁桃肥大への濾胞ヘルパーT細胞の関与と分化誘導解析によるSAS治療への応用
第 6 回 日本小児耳鼻咽喉科学会咽頭―扁桃摘出術
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会滲出性中耳炎
順天堂大学医学部附属順天堂医院耳鼻咽喉・頭頸科|口蓋扁桃摘出術

