長引く咳にお困りの方の中には、もしかしたら肺がんなのではないかと不安に思われている方もいるでしょう。
肺がんの咳は風邪症状の咳とは違った特徴があり、咳以外の症状が現れることもあります。
それらの特徴を知っておくことで、異変に気付きやすくなり、早めに対処できるでしょう。今回は肺がんの咳が持つ特徴について解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「肺がんの疑う咳はどんな咳」かご存知ですか?症状・原因も解説!【医師監修】』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
関口 亮(医師)
2016年東邦大学医学部卒業 / 2016-2018年東邦大学佐倉病院初期研修 / 2018年〜東邦大学大森病院呼吸器内科所属 / 2019年ー2020年国立病院機構東京病院呼吸器内科出向 / 2020年〜現在まで東邦大学大森病院呼吸器内科に勤務 / 2024年4月よりハピコワ会ハピコワクリニック転職予定 / 専門内科、呼吸器内科、アレルギー
肺がんとは
肺がんは遺伝子の変異により肺の細胞が異常に増殖して、それが腫瘍となった状態です。肺がんは自覚症状が現れにくいため、発病しても気づきにくいという特徴があります。進行しても咳・痰・発熱など、風邪症状と見分けがつかないことも多いのです。
日本人の死因として最も多いのががんですが、中でも肺がんは最も死亡比率が高いがんだといわれています。これは肺に血管やリンパ管が多く集まっており、早い段階で骨や他臓器への転移が認められるためです。
肺がんの咳はどんな咳?
咳は風邪症状としても一般的なため、重大な病気が隠れていても気づきにくいです。ただし、肺がんの咳と風邪症状の咳ではその特徴に大きな違いがあります。その特徴を知っておくだけでも、自分の体の状態を確かめるためのヒントになるのではないでしょうか。
ここからは肺がんの咳はどんな咳なのか4つの特徴をお伝えします。
2週間以上続く咳
肺がんの自覚症状として最も多いのが咳・痰です。ただし、他の呼吸器疾患でもよく起こる症状であるため、必ずしも肺がんであるとは限りません。風邪でもないのに咳・痰が2週間以上続く場合は、一度医療機関に相談してみましょう。
徐々に悪化する咳
慢性の気管支炎・習慣的な喫煙・COPD・肺炎などで、すでに2週間以上咳が続いている方も、がんが発生することによって咳がますます悪化する場合があります。いつもの咳だと軽く考えず、悪化している自覚があればかかりつけ医に相談してください。
血痰が出る
痰の中に血が混じっているものを血痰といいます。血痰は咳とともに排出されるもので、嘔吐とともに排出される吐血とは異なるものです。血痰の原因はさまざまで、口やのどが切れただけでも血痰が出る場合があります。ただし多くの場合は傷の修復とともにすぐ治まる場合がほとんどです。
しかし血痰が続く・血液の量が増えてきたなどの異常を感じた場合は肺がんの可能性があるため、すぐに医療機関を受診しましょう。

