ライ症候群の前兆や初期症状について
ライ症候群は主にインフルエンザや水痘などのウイルス性感染症から続発するため、これらの感染症の罹患が前兆と言えるでしょう。
主な症状として、突然の嘔吐や意識障害、けいれんや異常行動といった急性脳症によるものや、肝機能障害や高アンモニア血症によるものが挙げられます。
インフルエンザや水痘などのウイルス性感染症の発熱から、一旦解熱した数日後に発症する場合が多くなっています。とくに注意を要するのは急性脳症による症状です。ライ症候群における急性脳症は、特に脳浮腫が原因で発症すると考えられています。脳浮腫が進行すると頭蓋内圧の亢進を引き起こし、意識障害やけいれん、呼吸抑制を伴うことがあるため、緊急の対応が求められます。
ライ症候群の嘔吐は、頭蓋内圧の上昇に関連するものであり、胃腸炎で見られる消化器症状とは異なります。嘔吐の後に異常行動や意識障害が見られた場合には、早急な受診が必要です。
突然つじつまの合わない発言をしたり、過度な怯えや幻覚がみられたり、強い眠気によって傾眠傾向になったりする様子も見逃せないサインです。症状が進行すると意識障害によって意識レベルが低下し、呼びかけに対しても反応が鈍くなることがあります。
インフルエンザや水痘などのウイルス性感染症にかかって数日が経過している、解熱後に様子がおかしくなった 、激しい吐き気が続いているなどの症状がある場合は、早急に医療機関を受診しましょう。
ライ症候群の検査・診断
ライ症候群の検査は血液検査や画像検査などをおこないます。
血液検査ではASTやALT、LDHやCKなど肝臓の機能や障害を示す項目の数値や、組織の損傷程度が分かる数値を調べます。ライ症候群ではこれらの数値が著しく上昇することが特徴的です。ほかにも血糖値やクレアチニン値など、ライ症候群に関連する多くの項目を検査します。
画像検査ではCT検査やMRI検査によって、頭蓋内圧亢進による脳浮腫の有無や程度を調べ、ほかの病気による急性脳症との鑑別もおこないます。
医師による問診では、ウイルス性感染症に罹患したかどうかや薬剤の使用歴などを確認して、ライ症候群の診断をおこないます。
ライ症候群は症状の程度によっては命に関わる恐れもあるため、早急に検査をおこない迅速に治療方針を決めて実施することが求められます。

