猫のしっぽは、感情を表現する大切なパーツ。ご機嫌なとき、警戒しているとき、ストレスを感じているときなど、そのときどきでちがった動きを見せてくれますよね。今回は、猫のしっぽの動きから、愛猫の心理を読み解くポイントについてねこのきもち獣医師相談室の岡本先生が解説します。
しっぽをピンと立てているのはご機嫌なサイン
引用元:ねこ のきもち 投稿 写真 ギャラリー
猫がしっぽをまっすぐに立てて近づいてくるときは、嬉しい気持ちや親しみを表しています。特にしっぽの先がゆっくり揺れているときは、リラックスしていることが多く、飼い主さんに甘えたいときや、挨拶をするときにもこのしぐさが見られることがあります。
しっぽを立てたままスリスリしてくる姿は、信頼の証ともいえるでしょう。こうした動きを見せたときは、やさしく声をかけてあげると、猫との信頼関係がより深まるかもしれません。

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猫がしっぽを大きくバタンバタンと振るときは、不快感やイライラを感じている可能性があります。近くで気になる物音がしたり、そっとしてほしいときにかまわれたりしたときに見られることが多いです。
このようなしぐさが見られたときに無理に触ろうとすると、引っかかれたり逃げられたりすることもあるため、猫の気持ちを尊重してそっとしておくことが大切です。

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しっぽ全体は動かさず、先端だけを小刻みに動かしているときは、猫が何かに集中しているサインです。獲物を狙っているときや、何かに興味を持っているときに見られます。
一方で、ストレスや緊張感が高まっているときにも、しっぽの先だけが動くことがあります。この場合は、周囲の環境や猫の表情などもあわせて観察することが大切です。

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猫がしっぽを体に巻きつけて、足を隠すようにしているときは、心を閉ざしていたり、不安を感じているサインかもしれません。特に知らない人が家に来たときや、騒がしい環境にいるときなどに見られることがあります。
こうしたときは無理に関わろうとせず、猫が安心できる静かな場所でゆっくり過ごせるように配慮してあげるとよいでしょう。寒いときに防寒のためにしていることもあります。
猫のしっぽは、気持ちや心理状態を知るうえでとても重要なサインを含んでいます。飼い主さんがしっぽの動きをよく観察することで、猫とのコミュニケーションがよりスムーズになり、ストレスサインにもいち早く気づくことができるはずです。
文/ねこのきもちWeb編集室 監修/いぬ・ねこのきもち獣医師相談室
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