自撮りが止まらない彼女に、開いた口が塞がらない
なんと、次はスマホで撮影会が始まったのです。
いろんな角度から沢山自撮りをしては、チェックして削除しているようで、撮った枚数は50枚はゆうに超えていたと思います。
無音設定だったようですが、ずっと横に座っていたA子さんは、静かな空間での連続的なカメラ操作に、ストレスが溜まるばかりでした。
髪の毛をなびかせた時にこちらに毛先が当たったり、角度調整で肩が軽くぶつかったりしていたのですが、彼女は一言も謝る事なく、スマホに夢中。
そうこうしているうちに、目的地の駅前に到着しました。
段々イライラしてきていたA子さんでしたが、「もう降りられるからいいや」と、ここからやっと解放される安堵感に包まれていると……。
公共の場での配慮が欠けている行動
駅前に着いて扉が開くタイミングで、先に女性が立ち上がりました。
続いてA子さんも立ち上がろうとした途端、彼女が香水かボディミストの様なものを、全身にふりかけだしたのです。
彼女は目も口も閉じているので無害かもしれませんが、A子さんは思いっきり吸い込んでむせてしまいました。
すると彼女はA子さんを一睨みし、謝る事もなく颯爽と降りて行ってしまったのです……。
公共の場での香水の過度な使用は、香りの感じ方に個人差があるだけでなく、体調が優れない方や、化学物質過敏症の方にとっては大きな負担となり得る行為のはずです。
目を惹くほど魅力的な人であっても、彼女の行動は、周囲への配慮が欠けたものだったのではないでしょうか。 所作や癖に、その人の他人に対する本当の姿勢が出るのかもしれないと感じた出来事でした。
【体験者:40代・女性パート、回答時期:2025年9月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:Yuki.K
飲み歩きが趣味の元キャバ嬢。そのキャリアで培った人間観察力でコラムを執筆中。すっと人の懐に入ることができる天然人たらしが武器。そのせいか、人から重い話を打ち明けられやすい。キャバクラ勤務後は、医療従事者として活躍していたが出産を機に退職。現在はこれまでの経験で得た人間関係を取材に生かし、主に女性の人生の機微を記事にするママライター。

