付箋に【見せしめの申し送り】→シングルマザーに振られた男の逆恨み|職場にいた逆恨み男の末路

付箋に【見せしめの申し送り】→シングルマザーに振られた男の逆恨み|職場にいた逆恨み男の末路

加藤は香苗の未完了の仕事に侮辱的な付箋を貼り、公然と晒し上げる。先輩も噂を信じ始め、孤立した香苗は、証拠集めを決意して…。

悪質な嫌がらせが悪化

会社 書類

「宮田さん、ちょっとこれ見てくれる?」

出勤してすぐ、部署の先輩から、硬い声で呼び止められた。

「…何でしょう?」

指差されたのは、部署全員が見る共有のファイル置き場。そこに置いてある、私の担当書類の一番上に、黄色い付箋が、嫌に目立つように貼られていた。付箋の文字は、加藤さんのものだ。

「僕がていねいに教えてあげたのに、手順が違うみたいですけど?初歩からまた手取り足取り教えないとダメかな?(笑)」

私の未完了の仕事を指摘して、バカにするような内容を書き連ねている。最後の「(笑)」が、加藤さんの悪意を凝縮しているようだった。先輩は、渋い顔をしている。

「宮田さんさ、加藤さんとなんか個人的な関係なの?業務書類でこういうやり取りしちゃう?」

先輩は私と加藤さんのうわさを信じているのだろうか?心臓が握りつぶされるように苦しい。この付箋を見た人の何割が、加藤さんの話を信じてしまっているのか、考えるだけで気が遠くなりそうだ。

彼の報復には屈しない

女性 怒り

「もう、無理…」

その日の仕事を、どうやって終わらせたのか覚えていない。ただ、気づけば涙は枯れ、全身が鉛のように重かった。子どもたちにご飯を作ってあげる気力なんて、もちろんない。

深夜、子どもたちが寝静まった後。私は、これまでのことを思い返していた。彼の口頭での噂、威圧的なLINE、公の場での侮辱。これらはすべて、彼の好意を拒否したことへの「報復」だ。

「これ以上言いなりになって、私自身が壊れるわけにはいかない」

私は決意した。まず、スマートフォンに残っている加藤さんからの業務時間外のLINEメッセージ全てを、スクリーンショットに撮って保存した。次に、公衆の面前で貼られた付箋の写しと、日付、内容を詳細にノートに書き留めた。これはすべて、パワハラ・嫌がらせの証拠だ。

私には、この地獄から逃げ出す権利がある。そして、私と子どもたちの生活を脅かした加藤さんを、このまま野放しにしておくわけにはいかない―――。

配信元: ママリ

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