藁にも縋る思い
翌日、私は役所に向かった。なんとか仕事を辞めて新たな働き先を見つける間、生活していく術はないか探りたかったのだ。
子どもにまつわる手当の窓口に行ってみたが、今もらっている以上の手当をすぐにもらえる方法は見つからなかった。生活保護も、申請に時間がかかるし、今はまだ仕事をしているから対象外だ。
下を向いて、必死で涙を堪えていると、優しい声が聞こえた。
「あなた、大丈夫…?」
振り返ると、そこには職員らしき女性が立っていた。名札には「中村」と書いてある。
「もし何か困っていることがあるなら、話だけでも聞かせて。私は子育て相談の担当者なの。匿名でもいいから、なんでも。ね?」
その優しさに、緊張の糸がぷつりと切れた。私は中村さんに、今ここにいる理由を必死に説明した。すると中村さんは真剣にメモを取りながら、私が今できることについて教えてくれた。この出会いが、私の未来を変えることになる―――。
あとがき:公然の侮辱と、一筋の希望の光
公の場での付箋による侮辱は、職場でのハラスメントがピークに達した瞬間です。証拠集めを決意した香苗の行動は、逆襲の第一歩でしたが、役所では当初大きな情報を得られず、絶望感を深めます。
打ちひしがれた香苗に、手を差し伸べた職員・中村さんの存在は、物語のターニングポイント。この「偶然の出会い」が、彼女の閉塞した状況を打ち破る「希望の光」となり、物語は新たな展開へと向かいます。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ゆずプー
(配信元: ママリ)

