沈黙を破った勇気ある発言!
そのときです。あるお母さんが、毅然とした態度で一喝してくれたのです。
「みんな、やりたくなくても参加するんですよ。 できないなら、申し出る期限内に『できない』って伝えればよかったんじゃないですか? とりあえず、くじ引きのときに自分の口からPTA役員さんに伝えてください。誰も無理してやれと言ってるわけじゃないんですから」
正論を突きつけられ、帰ろうとしたお母さんは静かになり、席に戻ってくれました。
その後、くじ引きの手伝いに来た現PTA役員の方へ、彼女自身ができない理由を説明。
役員の方から全体へ「みなさんがよろしければ、今回は彼女をくじ引きから外しますが、いかがですか?」という提案がなされ、反対意見が出なかったため、そのお母さんは対象から外れることに。最終的に他の方が役員に決まり、会は終了しました。
波乱の役員選出くじ引きを無事に終えて、ホッとしました。 それと同時に今回の出来事を通して、物事を伝える際の言葉遣いや順序、態度は、人と関わっていくうえで本当に気をつけなければいけないと改めて痛感。
あの張り詰めた空気の中、みんなが言いにくいことをはっきりと、かつ的確に伝えてくださったあのお母さんには、感謝の気持ちでいっぱいです。
著者:藤井はな/30代女性・主婦。2017年生まれの女の子と2021年生まれの男の子のママ。出産を機に専業主婦になり、たまに在宅ワークをしている。元気いっぱいでやんちゃな2人に振り回されながら毎日育児に奮闘中! 趣味はピアノを弾くことと、簡単でおいしい料理を作ること。
イラスト:ちゃこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年11月)

