鮎釣り終盤!秋深まる箒川で〝真逆戦法〟が大当たり!?

鮎釣り終盤!秋深まる箒川で〝真逆戦法〟が大当たり!?

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今回、向かうは栃木県の箒川。高速を降り、すっかり黄金色に染まった田んぼを貫く様に走る〝ライスライン〟をひた走る。シーズン後半に強い河川と言うこともあり、箒川へはこの時期に訪れることが多い。しかし、当日はお天気下り坂の雨予報。この時期の雨は大きく釣果に響いてくる。さあ~どうなる?秋深まる箒川で試行錯誤の鮎時間が始まる!

鮎の姿は見えるが、釣るのは難し

この時期になると禁漁になる河川も増え始め、河川の選択肢が少なくなってくる。まして天気が不安定となれば尚更だ。箒川方面はお天気下り坂ではあったが昼過ぎからの小雨程度とあって多くの釣り人の姿が見られた。早朝は朝焼けが美しく、青空も見え、陽射しは暑いと感じる程であった。

仲間達と待ち合わせし、暫し本日入るポイントについて作戦会議。地元の方の勧めもあり、箒橋周辺を目指すことにした。早速オトリ購入に、と向かった先でトラブル発生!な、なんとオトリが売り切れ!9時には再入荷があるとのことで待つことにしたのだが、次から次へとオトリを待つ釣り人が増えていく。早くポイントへ行かないと混みそうだな~。やっとのことでオトリを購入できたのは9時30分。出遅れてしまったので慌ててポイントへ。しかし、心配するほど混雑はなく安心した。

川へ着くと思ったよりも水温は低くなく、石色も良い。この箒橋周辺は小砂利と岩盤の混じるポイントとなっている。橋上の岩盤を見れば黒々し、鮎の気配ムンムンだ!緩い浅場では鮎達の跳ねも見られた。仲間達は下流へ。私はこの橋上の岩盤へ一目散!右岸ヘチに立ち手前から探ってみることに。オトリはすこぶる元気でグングンと上流へ。反応がなければ一歩前に出て、筋を変え丁寧に泳がせていく。が、30分経っても反応はなし。鮎は見えているのに。オトリが元気な状況で反応が得られぬことで、このポイントには見切りをつける。どうやら今日は一筋縄ではいかぬ、難しい戦いとなりそうだ。

なんとオトリは売り切れ~生簀はカラに・・・ ©釣りビジョン
なんとオトリは売り切れ~生簀はカラに・・・ ©釣りビジョン
橋上の岩盤は所々青ノロは残るものの黒々~釣れそ~なのに反応ナッシング! ©釣りビジョン
橋上の岩盤は所々青ノロは残るものの黒々~釣れそ~なのに反応ナッシング! ©釣りビジョン

必殺「真逆戦法」!思わぬ場所で掛かる鮎

一級ポイントだと思っていた場所で撃沈を喰らい、さてはて次はどこへ行こうか?ここでふと思い出した言葉があった。「何かをやってダメなら真逆を試してみよ。」これは、私に鮎釣りを教えてくれるアニキがよく言っている言葉である。さっきは「流れが弱く、浅場がダメだった」ということで、「流れが強い、深場」に当てはまるポイントを探してみる。見つけたのは、橋下の分流からの落ち込みで強い流れがあり、水深もあるポイントであった。

さあ~ここからだ!気を取り直して、サラのオトリを出動。すると、今まで反応が皆無だったのが嘘のように、ガツッと強い当たりが!針掛かりはしなかったが本日初の反応を得ることができた。反応のあった場所へもう一度オトリを入れ直す。するとズドーン!目印が吹っ飛んだ。キターーー!しかもこの引きは良型の予感。バレぬよう流れに乗せ、下流へと送り込み慎重に取り込む。シャッとタモに収まったのは予想通り良型の鮎。アニキの言う通りやって、ここまで綺麗に結果が出るとは驚くばかりだ!アニキは凄いなあ~と鮎を眺めながらしみじみ思ってしまった。ありがとう~アニキ!単純な私はこれから暫くこの「真逆戦法」にハマるのであった。

それにしても釣れた鮎はこの時期にも関わらずサビも無く若い!まるで盛期の鮎のような姿であった。私が1匹目を手にした頃、下流の友人達もやはり水深があり、流れのあるポイントで釣果をあげていた。

分流からの流れ込み、この先はかなり水深がある深場となっている。 ©釣りビジョン
分流からの流れ込み、この先はかなり水深がある深場となっている。 ©釣りビジョン
流れの強いところで来た1匹は当たりも強く大きく目印を引き込んだ! ©釣りビジョン
流れの強いところで来た1匹は当たりも強く大きく目印を引き込んだ! ©釣りビジョン
欄干周りの流れでもヒット!竿抜けも要チェック! ©釣りビジョン
欄干周りの流れでもヒット!竿抜けも要チェック! ©釣りビジョン
友人は下流深場に立ち込み左岸ヘチで連続ヒット。 ©釣りビジョン
友人は下流深場に立ち込み左岸ヘチで連続ヒット。 ©釣りビジョン

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