定位放射線治療とは?Medical DOC監修医が費用や定位放射線治療で治せる病気・目的や治療の流れなどを解説します。

監修医師:
木村 香菜(医師)
名古屋大学医学部卒業。初期臨床研修修了後、大学病院や、がんセンターなどで放射線科一般・治療分野で勤務。その後、行政機関で、感染症対策等主査としても勤務。その際には、新型コロナウイルス感染症にも対応。現在は、主に健診クリニックで、人間ドックや健康診断の診察や説明、生活習慣指導を担当している。また放射線治療医として、がん治療にも携わっている。放射線治療専門医、日本医師会認定産業医。
「定位放射線治療」とは?
定位放射線治療(SRT:Stereotactic Radiotherapy)は、病変に対して直線加速器を用い、多方向から小さな照射野に対して放射線を照射する治療法のことです。
通常の放射線治療と比べ、より小さな照射野に、集中的に高い線量を当てることが可能となります。同時に、周囲の正常臓器への影響を低減できるというメリットもあります。
1回での照射を定位手術的照射(Stereotactic Radiosurgery:SRS)、体幹部の腫瘍などに対して、分割して放射線を当てる治療を定位放射線治療(Stereotacic Radiotherapy:SRT)といいます。ただし、一般的にはこれら2つをまとめて定位放射線治療と呼んでいます。それぞれ、頭や体幹を固定具でしっかりと動かないようにして、さまざまな方向から放射線を当てます。
今回の記事では、定位放射線治療とはどのようなものか、適応となる疾患や治療の流れについて解説します。
定位放射線治療の費用
定位放射線治療は、原則保険適用となります。以下では、保険適用の場合の費用と、自費診療の場合の費用のおおよその価格を説明します。
保険適用の場合
定位放射線治療が保険適用となる場合には、3割負担の方で約19万円、1割負担の方では約6万円が相場と考えられます。費用に関しては、高額療養費制度の対象となる場合もあります。
自費診療の場合
定位放射線治療が自費診療となる場合は、それぞれの医療機関が設定した金額となります。通常は、高額となる場合が多いでしょう。サイバーナイフによる三叉神経痛に対する照射は2025年現在自由診療となり、20~60万円ほどの診療費で施行されているだろうという報告もあります

