「嵌頓痔核」になりやすい生活習慣を医師が解説 再発防止に向けた改善ポイントとは

「嵌頓痔核」になりやすい生活習慣を医師が解説 再発防止に向けた改善ポイントとは

嵌頓痔核の治療

嵌頓痔核では、一般的に薬物療法や外科的手術が選択されます。

薬物療法では、坐薬や軟膏などがあり、強い痛みを和らげる局所麻酔薬や、痛みや腫れを和らげるステロイド薬などが用いられます。

薬物療法の効果が十分に得られなかったり、症状の程度が強かったりする場合には、外科的手術を行います。

嵌頓痔核の外科的手術では「結紮切除術(けっさつせつじょじゅつ)」が広く選択されています。結紮切除術は、麻酔を使用して痔核を切除し、さらにその根本を縛って切除し、出血や再発を予防する手術です。

結紮切除術は再発のリスクが少ない一方、術後に痛みを認めることがあります。また、治療を受けたとしても、術後に痔核を招くような生活習慣の乱れがあれば再発する可能性があります。再発を防ぐためには術後の生活習慣を改善させることが重要です。

嵌頓痔核になりやすい人・予防の方法

長時間座り仕事をする人やアルコールを常飲する人、重い荷物を持つことが多い人、腹部に冷えがある人、便秘が頻繁に起こる人などは、嵌頓痔核になりやすいといえます。

嵌頓痔核を予防するためには、生活習慣を見直すことが重要です。

特に便が固くなっていきむことが多かったり、便座に座る時間が長かったりすると肛門周囲に負担がかかり、痔核を発症しやすくなります。便秘を認める場合は、排便コントロールに努めることが重要です。水分を十分に摂取し、食物繊維などを積極的に取り入れると良いでしょう。

これらの方法でも便秘が改善しない場合は、医療機関を受診しましょう。症状に応じ、下剤などの薬剤を処方してもらい便秘をコントロールすることが重要です。

また、香辛料やアルコールも痔核を悪化させる要因になります。香辛料やアルコールは過剰に摂取しないよう注意し、暴飲暴食もしないよう心がけましょう。

長時間座って作業する仕事をしている場合は、作業の合間に立ち上がったり、少し歩いたりすると良いでしょう。

腹部が冷えている場合は、肛門周囲の血流が悪くなって血栓ができやすくなります。入浴によって体を温めたり、マッサージをしたりして血流をよくしましょう。嵌頓痔核では、入浴によって患部を温めることで痛みや腫れを和らげる効果も期待できます。暖房器具や使い捨てカイロなどを用いることも有効です。


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参考文献

一般社団法人日本大腸肛門病学会「痔核についてのQ &A」

一般社団法人日本大腸肛門病学会「痔核の治療」

高野正博ら「嵌頓痔核の外科的治療」

一般社団法人日本大腸肛門病学会「痔の日帰り手術って…?」

日本医師会「痔を予防するためには?」

一般社団法人日本大腸肛門病学会「肛門疾患・直腸脱診療ガイドライン2020年版」

配信元: Medical DOC

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