肥満やメタボリックシンドロームと診断されたとき、気になるのはどう改善すればいいのかという点ではないでしょうか。食事や運動の工夫、さらに年齢ごとの注意点について、津保先生に詳しくお聞きしました。

監修医師:
津保 勝郎(つぼ内科おなかクリニック)
昭和大学医学部卒業後、同大学の大学病院に勤務。社会保険都南総合病院(現・東京北医療センター)や東京都保健医療公社荏原病院に勤務後、つぼ内科おなかクリニックを開院。専門は一般内科、消化器内科。幅広い症状に対する初期診断をはじめ、胃カメラやピロリ菌除菌など専門的な治療まで行っている。
編集部
どのように改善すればいいのでしょうか?
津保先生
内臓脂肪は暴飲暴食や運動不足が原因で増えることがほとんどです。ただ溜まりやすい分、減らしやすい脂肪でもあります。日々の生活習慣で食べ過ぎに注意したり、有酸素運動を取り入れたりするだけでも、効果はあると思います。
編集部
最初に脂肪には内臓脂肪だけでなく皮下脂肪もあると伺いましたが、こちらは減らさなくて大丈夫なのですか?
津保先生
皮下脂肪は皮膚の内側につく脂肪で、男性より女性に蓄積されることが多い脂肪です。何年もかけて蓄積されるもので定期預金型脂肪と言われており、反対に溜まりやすく減らしやすい内臓脂肪は普通預金型脂肪と言われています。ただ皮下脂肪は生活習病にはあまり影響がなく、女性の場合妊娠や授乳時のエネルギー源となります。そのためあまり減らす必要はないと思います。
編集部
BMIの数値が基準以上の場合、内臓脂肪と皮下脂肪のどちらの脂肪かどうやって判断するのですか?
津保先生
先ほども述べたように腹囲を測ればある程度、判断がつきます。繰り返しになりますが、男性は85cm以上、女性が90cm以上だと、内臓脂肪型肥満となるので注意しましょう。またCTを撮ることで、脂肪のついている場所を判断することもできますよ。
編集部
肥満やメタボリックシンドロームは、何歳くらいから気をつけはじめたらよいですか?
津保先生
一般的には肥満の心配がなくても、40歳を超えたら特定検診をきちんと受けることをおすすめします。いきなり基準以下を目指すのは難しいと思うので、まずは体重を3%減らすことからはじめてみてください。
編集部
それだけでも効果はありますか?
津保先生
かなり効果的だと思います。3%というと70kgの人は2.1kg。まずは達成しやすい目標を設定することで、無理なく減量をはじめられます。また、減量、つまり生活習慣を改善することが、血圧を下げることにつながります。動脈硬化のリスクを下げることもできるのです。
※この記事はメディカルドックにて【「肥満」と「メタボリックシンドローム」はどう違うの?】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
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