印象的な「忘れ物」エピソードは「電車内に財布を……」
多くの人が他人事とは思えない漫画を描いた秋野さんに、対策方法を考え、漫画で表現するまでのいきさつ、多くの共感を受けて思うことについてたずねています。
かつて「忘れ物のプロ」と呼ばれた秋野さん、これまでで特に印象的だった忘れ物を聞いてみるとこんなエピソードがあったそうです。
「社会人1年目は電車内に財布を忘れることが何度かありました。年度末、会社を退職される方の送別会に向かう途中で財布を無くして大遅刻をしたこともあり、無事帰ってきたのでよかったですが、申し訳なさ込みで印象に残っています」(秋野さん)
カフェでの忘れ物対策方法は経験から
漫画に描いた対策方法は、カフェを出ようとした時に、机に財布を忘れていたせいでお会計ができなかったという実際の経験から思いついたそうです。
「恥ずかしかったんですが、そこで『財布がない状態で退店しないってことは、財布らへんに物置いてたら一緒に取れるな』と気づいた」と秋野さん。恥ずかしい失敗を記憶の底に葬るのではなく、忘れ物対策に生かしたことに、発想力とバイタリティーが感じられますね。
経験から生まれた対策を漫画で表現したのは、「とにかく自分の忘れ物が多くて、『なんとかならないか』と長い間試行錯誤していました。自分の中でやってる対策がかなり実用性があるように感じてきたので、漫画にしたらどんな反応をもらえるか気になって」との思いからだったそうです。
漫画には共感を寄せる反応が多く、そのことをについては次のように語ってくれました。
「今回は『わりと使えそうなライフハックな気がする』という意見がいくつかもらえて、面白がってもらえる程度と実用性のバランスがこれくらいのものをたくさん描けるといいなと思いました」(秋野さん)
秋野さんはXでユーモアあふれる暮らしのコツを漫画で発信。東洋経済オンラインで「#丁寧ならぬ暮らし」を連載中です。クスッと笑いながら、忙しい日常に活かせるライフハックが見つかる、かも、しれません。
画像提供:秋野 ひろ (@16_akino)さん

