「急性大動脈解離」についてよくある質問
ここまで急性大動脈解離などを紹介しました。ここでは「急性大動脈解離」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
ストレスが原因で急性大動脈解離を発症することはありますか?
藤井 弘敦 医師
強いストレスが直接の原因になることは少ないですが、慢性的なストレスや睡眠不足などでは血圧が上がったり、血圧が不安定になったりすることが大動脈解離発症の引き金になることがあります。睡眠や休養を大切にしましょう。
編集部まとめ
急性大動脈解離は、ある日突然起こり、わずかな時間で急死してしまう可能性がある病気です。特に「胸や背中の激しい痛み」「失神・意識障害」「手足の麻痺」といった症状が出た場合には、ためらわずに救急要請をすることが重要です。
発症のリスクが高いのは、高血圧を持つ中高年の方や動脈硬化のある方、また遺伝性疾患を抱える方です。診断には造影CTが不可欠で、治療は外科手術やステント治療、薬による内科的治療などが状況に応じて行われます。
また、発症を未然に防ぐためには、日頃から血圧を安定させ、生活習慣を整えることが欠かせません。規則正しい生活を送り、持病がある方は医療機関での定期的なチェックを行いましょう。
「急性大動脈解離」と関連する病気
「急性大動脈解離」と関連する病気は6個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
循環器内科の病気
心筋梗塞脳神経内科の病気
脳梗塞内科の病気
高血圧糖尿病脂質異常症マルファン症候群生活習慣病が原因となることが多いため、普段の生活習慣を見直し、問題があるようであれば改善させることが発症予防に重要です。
「急性大動脈解離」と関連する症状
「急性大動脈解離」と関連している、似ている症状は5個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
関連する症状
胸痛背中の痛み
呼吸困難
失神
心肺停止
大動脈解離は病院到着までに半数以上が死亡し、病院到着後も致死率が高いという非常に緊急性の高い病気です。上記のような症状が急に見られた場合には、すぐに救急車を呼んで受診してください。
参考文献
「大動脈瘤・大動脈解離診療ガイドライン (2020年改訂版)」

