心気症の前兆や初期症状について
過度の健康不安(些細な身体感覚に過剰に注目し、重大な病気の兆候ではないかと強く心配する)や頻繁な自己診断(インターネットや医学書で症状を調べ、最悪の可能性を想像する傾向がある)、ドクターショッピング(複数の医療機関を訪れ、同じ症状について繰り返し診察を受ける)、そして日常生活への影響(健康への不安が日常生活や仕事の妨げとなり始める)が挙げられます。これらの症状が持続し、医学的に説明がつかない場合、心気症(病気不安症)の可能性が考えられます。早期の専門的介入が重要です。
心気症(病気不安症)の病院探し
精神科や心療内科の診療科がある病院やクリニックを受診して頂きます。
心気症の検査・診断
診断はDSM-5の基準に基づいて行われます。
1)詳細な問診
患者さんの症状、不安の内容、持続期間、日常生活への影響などについて詳しく聴取します。
2)身体的検査
患者さんの訴える症状に応じて、関連する身体的検査を実施します。これは、実際の身体疾患を除外するために重要です。
3)精神医学的評価
DSM-5の診断基準に基づいて評価を行います。6ヶ月以上にわたり病気に関する強い不安や思い込みが続く場合、心気症(病気不安症)と診断されることがあります。
4)他の精神疾患の除外
うつ病や不安障害など、類似した症状を示す他の精神疾患との鑑別診断を行います。
5)継続的な観察
単回の診察では診断が困難な場合もあるため、経過観察を行うことがあります。
これらの総合的な評価により、心気症(病気不安症)の診断が行われます。

