「新しい観光名所か、環境破壊か」 保護猫による「猫島」計画に賛否両論 インドネシア

「新しい観光名所か、環境破壊か」 保護猫による「猫島」計画に賛否両論 インドネシア

猫が在来種への脅威に?

インドネシアの猫の保護施設

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サウザンド諸島のMuhammad Fadjar Churniawan暫定知事は、「現在、猫たちにふさわしい島を探しているところです」と話しています。

「なかでもレッサー・ティドゥン島が適していると考えています。同島の面積は0.32平方キロメートルで、平坦な地形に加えインフラがそろっているからです」と彼。

この島は無人島で、主に野生動物の保護活動に利用されています。島にはウミガメの孵化場とマングローブの苗床があります。

しかしジャカルタ市議会では賛否両論があるようです。「自然保護区であるこの島に生息する動植物は、すべて保護すべき」「猫は捕食動物で、鳥類、哺乳類、爬虫類、両生類を捕獲するため、保護活動の脅威になる」という意見がある一方で、「真剣に取り組めば、日本のように多くの観光客をひきつけることができる」という賛成論もあります。

賛否両論の議論が展開中

子猫を抱くアジア人男性

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動物保護団体は、この計画に疑問の声をあげています。

「野生動植物が危険にさらされるだけではありません。すでに同諸島では、一部の島で猫が大きな問題となっているのです。猫を無人島に捨てる人々がいて、野良猫が増えてきているからです。こうした猫たちは餌が足りずに苦しんでいます」というのは、Jakarta Animal Aid Networkの創始者Femke den Haasさんです。

一方でHasudungan長官は「市は猫の適切な世話と固有種の野生生物の保護を確実に行う」と約束しています。

「環境保護専門家と協議中です。猫島が持続可能な形で運営できるよう調査し、提言を受ける予定です。それに猫島があるからといって、不妊手術プログラムや動物保護施設の建設を中止することはありません」と彼。

加えて彼は「猫島建設の目的は、動物への愛情を育み、猫の不妊手術とワクチン接種の重要性について市民を啓発することです。同時に医療従事者や運営スタッフの雇用まで提供できます。島内で食べ物やTシャツなどの猫関連のお土産も販売できるし、猫の排泄物からバイオガスを生成することもできます」と語っています。

猫島計画をめぐって、人々の議論は今後もしばらく続きそうです。

出典:Cat island’ in Java Sea? Jakarta mulls moving stray felines offshore but experts flag concerns

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