アンドレ・ドラン, Public domain, via Wikimedia Commons.
アンドレ・ドランはこんな人
アンドレ・ドラン(1880年6月10日-1954年9月8日)は、フランスの画家・彫刻家です。20世紀初頭の美術界で重要な役割を果たしました。
アンリ・マティスやモーリス・ド・ブラマンクとともにフォーヴィズム(野獣派)を創設したメンバーの一人として知られています。
フォーヴィズム時代は、ロンドンの風景画をこれまでと異なる大胆で鮮やかな色彩と革新的な構図で描き、美術史に大きな影響を与えました。
フォーヴィズム運動が終了すると、キュビスムやアフリカ彫刻に影響を受け、平面的で色彩を抑えた画風に変化しました。
30代からは古典に回帰し、戦後の新古典主義のリーダーとして活躍、国内外から高い評価を得ました。
また、セルゲイ・ディアギレフのバレエ団で舞台衣装などを手がけて成功を収めました。
フォーヴィズムとは
フォーヴィズム(仏: Fauvisme、野獣派)は、キュビスムと並び20世紀初頭に大きな影響力をもった絵画史上の変革運動、またはその流派。伝統的な写実主義における色彩体系や明暗からは離れた感覚主義的な絵画を特徴とする。
原色の大胆な使用と荒々しい筆遣いが目立ち、たとえば樹の幹を赤くといったことがもなされた。アンリ・マティスのほか、ジョルジュ・ブラック、モーリス・ド・ブラマンクらがその一員として知られる。
1905年、パリで開催された展覧会サロン・ドートンヌに出品された一群の作品の、原色を多用した強烈な色彩と、激しいタッチを見た批評家ルイ・ボークセル(仏: Louis Vauxcelles、英: Louis Vauxcelles)が「あたかも野獣(フォーヴ、fauves)の檻の中にいるようだ」と評したことから命名された。
出典:Wikipedia
幼少期 ~独学で絵を描き始めた~
アンドレ・ドランは、1880年にパリ郊外のイル=ド=フランス地域圏にあるイヴリーヌ県のシャトーで生まれました。
父ジャコミンの友人だったポール・セザンヌの影響で1895年から独学で絵を描き始めたドランですが、大学では工学を学びました。
在学中にドランはウジェーヌ・カリエールのクラスで絵画を学ぶのですが、このときにマティスと出会ったことがあとのフォーヴィズムに繋がります。
