
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、漫画『約束の日のぬいぐるみ使役系魔法少女ちゃん』を紹介する。作者のごうるどさんが、11月17日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、2.8万件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、ごうるどさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
■後輩魔法少女が見せた思わぬ動き

先輩魔法少女から食事の誘いを受けた、ぬいぐるみを使役する魔法少女。待ち合わせ場所にやってくると、そこには先輩の他にも人がおり、「お前が例の『ぬいぐるみ使い』ってやつかー…」と話しかけてくる。
彼女の正体も先輩と同じ魔法少女だったが、あまりの圧に怯えてしまったぬいぐるみを使役する魔法少女。魔法を使ってその場から逃げ出すと、その様子を見た先輩魔法少女は“ある事実”に衝撃を受け…。
この魔法少女達の漫画を読んだ人たちからは、「逃げるシーンめちゃ好き」「どんどん世界が広がって良い」「これが天才か」「実はとんでもない才能なんだな」など、多くのコメントが寄せられている。
■「描きたい絵に向かってストーリーを進めている気がします」作者・ごうるどさんに漫画創作へのこだわりをインタビュー

――本作を創作したきっかけや理由があればお教えください。
ずっと漫画を描きたい気持ちはあったのですが、長編ストーリーやコマ割り等考えられる自信はなかったので4コマ漫画を描いて滑って横になっていたところ知り合いの漫画家先生に「Twitter用1ページ即落ち漫画を描いて見たら?」とアドバイス頂いたのがきっかけでした。それが描けたら苦労しないよと考える中で、2、3年前に参加させてもらった仲間内の魔法少女テーマのボードゲームを作ろう的な企画で描いたキャラクターで、いつか物語にしたいなとぼんやり設定を練っていた「ぬいぐるみを使役して戦うクソザコ魔法少女」がいたことを思い出しました。取り急ぎその時のイラストに設定がわかる台詞を書き込んで再掲したところ嬉しいことに思った以上の反応が貰えたので、調子に乗ってその後のストーリーも描き進めているのが今の状態です。

――本作では、コミカルな描写の中で最後に写された衝撃を受ける先輩魔法少女の表情が非常に印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
もちろん笑顔も好きですが、驚きだったり絶望だったり、そういった表情を描くのも好きなので、こだわりでは無いですが意識して多めにしています。設定上ぬいぐるみを描くことが非常に多いのですが、個性が出るように1体1体描いていますので、よく見てもらえたらとっても嬉しいです!
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
「変身しないと魔法は使えない」という世界設定が明かされる回での魔法少女ちゃんの周りにぬいぐるみたちがわらわら集まってくるシーンは、少しこの世界においての『イレギュラー』なんだなと分かりやすくするためホラー感を出すために頑張って書き込んだので気に入っています。

――普段作品のストーリーはどのようなところから着想を得ているのでしょうか?
1枚絵のイラストをずっと描いてきたので、描きたい絵に向かってストーリーを進めている気がします。気がしますと言うのは全然自分の頭の中を言語化できていないからです…精進します。
――今後の展望や目標をお教えください。
とにかく初めてのストーリー漫画制作なので、思い描いているエンディングへキチンと着地させて完結させたいです!
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
普通に働きながら描いているので、Twitter漫画界隈においてはさほど多い更新頻度では無いにも関わらず追って読んで下さる皆様には感謝以外の感情がありません…!よく漫画家さんが「応援の言葉が力になる」みたいなことをあとがき等で書かれているのを見ますが「いうほどか?」と正直半信半疑でした。しかしながらTwitterで頂くいいねやコメントの全ての反応が、確かに描き進めるのに必要なエネルギーに変換されるんだなぁと実感しています!いつもいつも本当にありがとうございます!!

