「食べなさ過ぎ」は実は太る。ダイエットを成功させたいなら“1日3食が理想的”な栄養学的根拠

「食べなさ過ぎ」は実は太る。ダイエットを成功させたいなら“1日3食が理想的”な栄養学的根拠

ダイエットを始める際、まず考えるのは、食べる量を減らすことではないでしょうか。過去にも糖質制限やファスティング、16時間断食、1日1食などのように、過剰に食事を制限するダイエットが流行りました。

ダイエットを成功させたいなら1日3食に!

 オンラインダイエットスクール『JITA痩せ』代表を務めるむらPさん。以前はプロキックボクサーとして活躍 ですが、栄養と医学両方の観点から食生活や健康を考える臨床栄養医学指導士の資格を持ち、女性のために正しいダイエット情報を発信しているむらPさんは、「1日3食のほうが長期的に見てダイエットが成功します」と指摘します。

「ダイエットを行うときは、多過ぎず、少な過ぎず、自分に合った適正カロリーで行う必要がある。食べ過ぎれば痩せないのは当然ですが、実は『食べなさ過ぎ』ても代謝が落ちて痩せにくくなってしまいます」

 適正カロリーの計算式は、“現在の体重×22+500kcal”。これが代謝を落とさず健康的に瘦せていくためのダイエットカロリーになるそうです。これを体重別に算出した適正摂取量がこちら。

【体重別の適正摂取量】

体重50kg女性のダイエットカロリー「約1600kcal」、お米は「1食あたり約170g」

体重60kg女性のダイエットカロリー「約1800kcal」、お米は「1食あたり200g」

体重70kg女性のダイエットカロリー「約2000kcal」、お米は「1食あたり220g」

体重80kg女性のダイエットカロリー「約2200kcal」、お米は「1食あたり250g」

体重90kg女性のダイエットカロリー「約2500kcal」、お米は「1食あたり280g」

体重100kg女性のダイエットカロリー「約2700kcal」、お米は「1食あたり300g」

食事のバランスを整えることも大事

 適正摂取量にお米の量を記載したのにも、もちろん理由があります。

「ダイエットというとカロリーばかりに気にしてしまいますが、最も大事なことは『バランスを整えること』。たとえ適正カロリーを守っていたとしても、栄養が無いものでカロリーを摂取したのでは体の中で代謝が起こらず、どんどん痩せにくい体になっていきます。甘いものやジャンクなもので太りやすいのもこのためです。バランスの整った食事とは、三大栄養素であるたんぱく質、脂質、炭水化物を摂取できるメニューになります」

 理想的なバランスは、「たんぱく質:2、脂質:2、炭水化物:6」だと語り、次のように解説します。

「この割合が最も効率的に体に必要なエネルギーを作り、栄養素も充足しやすいんです。このバランスが崩れてしまうと脂肪を溜め込みやすい体質になってしまう。特に現在女性は脂質が多く炭水化物が少ない食生活になっています。

糖質制限が注目されたことで多くの人が『お米を食べる=太る』と勘違いしていますが、糖質は本来、太るような栄養素ではなく、体にとってはメインエネルギー源。車でいうガソリンです。なので、この糖質(炭水化物)が不足することで、代謝が落ちて痩せづらくなっていきます。

特に40代以降に『痩せない』と嘆く女性は加齢や更年期のせいにしがちですが、若い頃に行った無理なダイエット(糖質制限やファスティングなど)が起因して代謝が低い傾向が多いです」

【三大栄養素のカロリー】

たんぱく質:1gあたり4kal

脂質:1gあたり9kal

炭水化物:1gあたり3.75 kal



配信元: 女子SPA!

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